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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第53回

アップルのキャッシュレスがやってくる:

アップルカード発行開始へ 日本ではドコモと組むか?

2019年08月08日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●Apple CardとApple Cashが対で登録された理由

 Apple Cardと、すでに展開されているApple Cashについて整理しておきましょう。

 Apple Cardは、アップルとゴールドマンサックスで発行するクレジットカードで、国際ブランドはマスターカードとなります。Apple Pay対応店舗ではiPhoneやApple Watchなどで非接触ICを用いた決済ができ、オンラインのApple Payも利用できます。先述のチタンカードを用いれば、マスターカードが利用できる世界中の店舗で利用できます。

 Apple Cardは、Apple Payでの利用を基本としてセキュリティを高めていると同時に、券面にカード番号やセキュリティコードを刻印せず、カード自体を通じた情報漏洩を防ぎます。また、あらゆる情報をiPhoneで管理する点も特徴です。

 Walletアプリでは、1つずつの決済に加えて、今週の出費やその月の出費、支出のジャンルごとの分類などが見られる他、引き落としのタイミングや金額も確認でき、引き落としの金額の調整も可能になります。

 また、Apple Cardにはリワードプログラムがありますが、ポイントやマイルではなく、実際のお金の価値として還元されます。ここで還元される方法に、Apple Cashが使われます。そのため、Apple Cardを展開する場合、必ずApple Cashも展開することになるのです。

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