赤色の再現性をより本来の色に近くできた
形状やサイズの他に、「照らされたときの色味」についても課題があった。これまでパナソニックでは、より広い場所でも明るく照らせるようなLED電球を目指し、展開してきた。しかし、長年にわたる課題として「赤色の再現が難しい」ことが挙げられた。
下図にあるlm(ルーメン)は明るさを示す指標で、Raとは照明で物を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標のこと。Raは平均演色評価数とも表記されることがある。新商品の「プレミアX」では、自然光が当たったときと同様の色を再現するRa100に近い、「Ra90」を実現しているのだ。
池ノ本氏は、単純に明るいLED電球ではなく、照らされたときの色味も重要だと強調した。プレミアXでは、電球色/昼白色/昼光色に加えて、温白色がラインナップされる。この全てが高い色の再現性を持つという。
実際にパナソニックの体験会場で試したところ、手の色が違って見えた。りんごやバラの花が持つ、濃い赤色や、人の肌色もピンクがかって、より本来の色に近い。
肌色の再現性については、女性からの要望が強く、メイクをして出かける前に肌の色を確認する人が多いという。電球光と自然光とで肌色の見え方が大きく異ならないようにも工夫したのだ。
電球色は温かみのある色合いで、昼白色は明るく爽やかな雰囲気を演出する。温白色では電球色と昼白色の良いとこ取りをしたような、まさに電球色と昼白色の中間を実現している。
池ノ本氏は、家電量販店にも従来品と新製品を比較できるブースを設けているので、これから家の購入を検討している方、電球の交換を検討している方、あらゆる方々に「色の再現性を高めた」プレミアXの良さを体感してほしいと語った。