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ニチガスが「プラネットクロス」で取り組み:

引っ越し手続きが面倒! 「エストニア流」で簡単に

2019年07月26日 11時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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日本瓦斯(ニチガス)松田祐毅氏

 「引っ越しはガス・電気・水道の変更手続きをしたり、住所を変えるのが面倒くさいよねというのが第一印象。それを簡単にしようと」

 ガス大手、日本瓦斯(ニチガス)松田祐毅氏はそう話す。

 ニチガスは7月26日、グループ5社のデータベースを横断検索できるシステムを提携のコールセンターに導入し、運用を正式に開始したと発表。同じ仕組みをLPガスの配送業務や、引っ越し手続きなどにも応用していきたいという。

●複数データベース横断検索

 会社ごとに仕様が異なるデータベースからデータを集めるため採用したのは、プラネットウェイのデータ連携基盤「プラネットクロス」。既存のデータベースに大きく手を加えることなくデータを統合し、横断検索を実現できたという。

 新システムを使うと、コールセンターのオペレーターが問い合わせを受けたとき、相手の契約情報を検索するのにかかる時間は約1分から約30秒に半減した。同社には月間7万件ほどのコールがあり、コスト削減効果は大きかったという。

 あらかじめグループ5社のデータベースをクローリングし、インデックスを作っておくことで検索を高速化。業務システムが起動するより先に支払いや配送履歴などの契約情報を表示してオペレーターが確認できる仕組みを実現した。

 また、独自にブロックチェーンを使ってアクセスの証跡を記録。データベースへの不正アクセス抑止につなげているという。

●訪問業務や手続きに応用へ

 ニチガスではシステムの応用を検討している。LPガス配送業者が出先からスマホで配送先(客)の契約情報を調べられるようにしたり、展開先を広げ、水道会社の訪問業務や、引っ越し時の契約変更手続きにも使えるようにしたいという。

 「やってみたら『意外とできちゃった』。まずは自分で実証しないと他社が入ってこられない。自分たちで使ったら便利だったからみなさんも使ってみませんかという感じです」(松田氏)

 プラネットクロスはエストニアのデータ連携基盤「X-Road」をもとに開発された基盤技術。エストニアでは住所変更手続きがネットで完結する。各インフラ企業は公共のデータベースを参照するため、よけいな手続きがいらない。

 一方、日本で引っ越しをしたときは、自治体に転出届と転入届を出した上、旧住所で電気・ガス・水道を解約して、新住所で新たに契約する手間がある。ニチガスの取り組みは日本が「エストニア化」するきっかけになるかもしれない。


※お詫びと訂正:初出時、発表日を7月11日としていましたが7月26日の誤りでした。お詫びとともに訂正します(7月26日21時12分)

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