ストレージ性能重視派は
「ROG STRIX B450-F GAMING」がねらい目か
B450チップセット搭載の売れ筋Socket AM4マザーボードのASRock「B450 Steel Legend」と、ASUS「ROG STRIX B450-F GAMING」のRyzen CPU(APUは除く)搭載時のM.2スロットの内部インターフェースは以下の通りだ。
「B450 Steel Legend」のセカンドM.2スロットは、PCI Express 3.0×2動作だが、「ROG STRIX B450-F GAMING」は、セカンドM.2スロット使用時にビデオカード用のPCI Express 3.0×16をx8にダウンさせることで、PCI Express 3.0×4動作を実現している。
インターフェースの違い | |
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マザーボード | M.2スロットの内部インターフェース |
B450 Steel Legend | Ultra M.2 Socket(M2_1) Gen3.0×4 M.2 Socket(M2_2) Gen3.0×2、SATA3 |
ROG STRIX B450-F GAMING | M.2 Socket(M.2_1) Gen3.0×4、SATA3 M.2 Socket(M.2_2) Gen3.0×4(PCIeX16_1 ×16→×8) |
両マザーボードには8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 2700X」やDDR4-3200 8GB×2枚、GeForce GTX 1080 Tiを搭載。NVMe SSDには、Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」を用意。1TBモデル(WDS100T3X0C、WDS100T3XHC)を2つのM.2スロットに取り付けて、パフォーマンスをチェックしている。
まずは、システムを2.5インチSSDから起動し、データの入っていない状態のWestern Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」のパフォーマンスを、「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benchmark」で計測を行なっている。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 2700X」 (8コア/16スレッド、3.7GHz~4.3GHz) |
マザーボード | ASRock「B450 Steel Legend」(AMD B450) ASUS「ROG STRIX B450-F GAMING」(AMD B450 ) |
メモリー | G.SKILL「Trident Z RGB F4-3200C16D-16GTZR」 (DDR4-3200 8GB×2枚) |
ビデオカード | MVIDIA GeForce GTX 1080 Ti GDDR5 11GB |
SSD | Western Digital「WD Blue 3D NAND SATA 1TB WDS100T2B0A」 (2.5インチ、1TB、SATA3) Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB WDS100T3X0C」 (NVMe M.2、1TB) Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB WDS100T3XHC」 (NVMe M.2、1TB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」 (750W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 PRO 64bit版 |
「B450 Steel Legend」は
PCI Express 3.0×2動作時に1600MB/秒までダウン
手始めは、2つめのM.2スロットが最大転送速度16GbpsのPCI Express 3.0×2になっている「B450 Steel Legend」のパフォーマンスをチェックしていこう。
テストPCのシステムはメインのM.2スロットに取り付けたWD Black SN750 NVMe SSD(WDS100T3X0C)から起動し、セカンドM.2スロットに搭載したWD Black SN750(WDS100T3XHC)は、データが何も入っていない状態で計測している。
メインM.2スロットは2枚差し時も、PCI Express 3.0×4で動作しているため、パフォーマンスダウンはみられないが、セカンドM.2スロットに搭載したWD Black SN750 NVMe SSDは、本来の性能の半分程度になるシーケンシャルリード1600MB/sec台、同ライト1500MB/sec台にまでダウンしている。
2基目に最速クラスのWestern Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」やSamsung「970 EVO Plus」を搭載すると、コストパフォーマンスは悪くなるが、メジャーブランドのTBクラス2.5インチSSDに迫る価格帯ながら、最大でシーケンシャルリード・ライト2000MB/secの性能を発揮するCrucial「P1」の容量1TBモデル「CT1000P1SSD8JP」などと組み合わせてデータストレージに使うには十分と言えるだろう。