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第3世代Ryzenにおすすめ!

B450マザー選びのポイントはM.2 SSDの2枚差しにあり!

2019年07月07日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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ストレージ性能重視派は
「ROG STRIX B450-F GAMING」がねらい目か

 B450チップセット搭載の売れ筋Socket AM4マザーボードのASRock「B450 Steel Legend」と、ASUS「ROG STRIX B450-F GAMING」のRyzen CPU(APUは除く)搭載時のM.2スロットの内部インターフェースは以下の通りだ。

 「B450 Steel Legend」のセカンドM.2スロットは、PCI Express 3.0×2動作だが、「ROG STRIX B450-F GAMING」は、セカンドM.2スロット使用時にビデオカード用のPCI Express 3.0×16をx8にダウンさせることで、PCI Express 3.0×4動作を実現している。

インターフェースの違い
マザーボード M.2スロットの内部インターフェース
B450 Steel Legend Ultra M.2 Socket(M2_1) Gen3.0×4
M.2 Socket(M2_2) Gen3.0×2、SATA3
ROG STRIX B450-F GAMING M.2 Socket(M.2_1) Gen3.0×4、SATA3
M.2 Socket(M.2_2) Gen3.0×4(PCIeX16_1 ×16→×8)

 両マザーボードには8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 2700X」やDDR4-3200 8GB×2枚、GeForce GTX 1080 Tiを搭載。NVMe SSDには、Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」を用意。1TBモデル(WDS100T3X0C、WDS100T3XHC)を2つのM.2スロットに取り付けて、パフォーマンスをチェックしている。

 まずは、システムを2.5インチSSDから起動し、データの入っていない状態のWestern Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」のパフォーマンスを、「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benchmark」で計測を行なっている。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 2700X」
(8コア/16スレッド、3.7GHz~4.3GHz)
マザーボード ASRock「B450 Steel Legend」(AMD B450)
ASUS「ROG STRIX B450-F GAMING」(AMD B450 )
メモリー G.SKILL「Trident Z RGB F4-3200C16D-16GTZR」
(DDR4-3200 8GB×2枚)
ビデオカード MVIDIA GeForce GTX 1080 Ti GDDR5 11GB
SSD Western Digital「WD Blue 3D NAND SATA 1TB WDS100T2B0A」
(2.5インチ、1TB、SATA3)
Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB WDS100T3X0C」
(NVMe M.2、1TB)
Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB WDS100T3XHC」
(NVMe M.2、1TB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」
(750W、80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO 64bit版

「WD Black SN750 NVMe SSD」の容量1TB、ヒートシンクなしモデルの「WDS100T3X0C」をシステムドライブとして使用している

シーケンシャルは、リード3400MB/sec台、同ライト3000MB/sec台を発揮している

「B450 Steel Legend」は
PCI Express 3.0×2動作時に1600MB/秒までダウン

 手始めは、2つめのM.2スロットが最大転送速度16GbpsのPCI Express 3.0×2になっている「B450 Steel Legend」のパフォーマンスをチェックしていこう。

 テストPCのシステムはメインのM.2スロットに取り付けたWD Black SN750 NVMe SSD(WDS100T3X0C)から起動し、セカンドM.2スロットに搭載したWD Black SN750(WDS100T3XHC)は、データが何も入っていない状態で計測している。

メインM.2スロットのCrystalDiskMarkとATTO Disk Benchmarkの結果

セカンドスロットの結果

 メインM.2スロットは2枚差し時も、PCI Express 3.0×4で動作しているため、パフォーマンスダウンはみられないが、セカンドM.2スロットに搭載したWD Black SN750 NVMe SSDは、本来の性能の半分程度になるシーケンシャルリード1600MB/sec台、同ライト1500MB/sec台にまでダウンしている。

 2基目に最速クラスのWestern Digital「WD Black SN750 NVMe SSD」やSamsung「970 EVO Plus」を搭載すると、コストパフォーマンスは悪くなるが、メジャーブランドのTBクラス2.5インチSSDに迫る価格帯ながら、最大でシーケンシャルリード・ライト2000MB/secの性能を発揮するCrucial「P1」の容量1TBモデル「CT1000P1SSD8JP」などと組み合わせてデータストレージに使うには十分と言えるだろう。

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