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Windows情報局ななふぉ出張所 第158回

オランダの主流はデビットカード:

日本とキャッシュレス先進国の違い

2019年06月27日 16時00分更新

文● 山口健太

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■デビットカードのない旅行者はどうする?

 オランダは決済も一風変わっています。観光客の多いホテルや空港ではクレジットカードが使えるものの、市中ではデビットカードが普及しており、「PINカード」の名称で知られています。

 ここでいうデビットカードは、欧州で使われているMastercardの「マエストロ(Maestro)」やVISAの「ブイ ペイ(V PAY)」のロゴが付いたもので、日本のデビットカードとも異なります。

アムステルダムでよく見かける、クレジットカード不可の店舗

 大手スーパーのアルバート・ハイン(Albert Heijn)の場合、アムステルダム空港など一部の店舗を除き、クレジットカードは使えません。欧州では銀行口座を開くときにデビットカードが付いてくることが多く、欧州の居住者であれば不便に感じることはないでしょう。

オランダでよく見かけるアルバート・ハイン。クレジットカードの利用は拒否された

アムステルダム空港の店舗では例外的にクレジットカードが使える

 ほかにもこのチェーンでは、銀行口座と紐付けた専用カードを商品の値札にあてるだけで買い物ができる実験店を出すなど、キャッシュレスに取り組んでいます。

 一方、欧州のデビットカードを持たない外国人は現金に頼るしかなくなりつつあります。こうした状況を踏まえ、キャッシュレス手段を持たない人が排除されることへの懸念が、オランダでも持ち上がっているようです。

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