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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く第32回

前モデルのネガを潰してさらに進化した「Xperia XZs」

2019年06月26日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII編集部

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 日本でAndroidスマホといったらXperia! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。

Xperia XZからマイナーチェンジした
ドコモの2017年夏モデル「Xperia XZs」

 2016年に発売された「Xperia XZ」のマイナーチェンジとなる「Xperia XZs SO-03J」が2017年5月にドコモから発売されました。

 従来のパターンであればナンバリングが変化するところ、このモデルに限っては「Xperia XZ」に“s”(=セカンド)を付けた、いわゆる改良版といった意味合いが強いモデルとなっています。

 スペックは、CPUにSnapdragon 820(MSM8996)、メモリーは前モデルから4GBに増えて、ストレージは32GB。OSは当時最新のAndroid 7.1.1を採用していました。外観については「Xperia XZ」と同等で、カラバリはブラック、ウォームシルバー、シトラス、アイスブルーと4色ともにテイストが変わっています。

シトラス

 ディスプレーは5.2型(1080×1920ドット)。広色域・高コントラスト・高精細はそのままに赤と青の再現性の高さに加えて緑の色域が向上した広色域の「トリルミナス ディスプレイ for mobile」、よりリアリティー豊かに再現するソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」、高コントラストを表現する「ダイナミックコントラストエンハンサー」を搭載。

 ディスプレーの周囲のベゼルまでも同一カラーで統一され、フロントガラスの左右が2.5Dガラスという丸みを帯びた形状になり、サイドから背面にかけてラウンドすることで、ボディー全体で持ちやすさを実現しています。

カメラはMotion Eyeが搭載され
クオリティーが大きく進化

 カメラ性能も進化しており、画素数こそXperia XZの約2300万画素から約1900万画素にダウンしたものの、メモリー積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」にかわる「Motion Eye カメラシステム」を採用しました。その代わり、カメラ部分は大きくなり、フラットだった背面カメラは少しレンズが飛び出す形状になっています。

 また、Xperia XZsには、「Predictive Capture(先読み撮影)」機能と、最大960fpsのスーパースローモーション撮影を新たに追加。「プレミアムおまかせオート」の設定に「先読み撮影」という項目が加わり、シャッターをきると被写体が速く動いた時にだけ、自動的にメモリー内に最大4フレーム分の画像をバッファ、シャッターが押される直前の画像も記録されます。

 スーパースローモーション撮影は、普通のスピードの動画の中にスローモーションを加える「スーパースローモーション」、スローモーションだけを1回記録する「スーパースローモーション(ワンショット)」、撮影したあとからスローモーションを作れる「スローモーション」の3つのパターンから撮影できます。これは今でも継続している機能ですね。

 そのほか、コントラストAFと像面位相差AFを組み合わせた「ハイブリッドAF」や、被写体の動きを予測して写体を捉えてブレのない撮影が可能な「先読みオートフォーカス機能」から、5軸の電子手ブレ補正のきく「インテリジェントアクティブモード」まで、Xperia XZですでに備わっていた撮影機能も健在。

エンタメ機能はハイレゾ対応健在

 高音質で聴けるオーディオプレーヤー機能として、ハイレゾ音源に対応したヘッドホンをつなぐとCDの音質を上回るハイレゾ音源(192kHz/24bitまで対応)を楽しめます。CD音源やMP3といった圧縮音源でもハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」や、手持ちのヘッドホンを接続端子に挿すだけで、自動的に音響特性を最適化してくれる「自動最適化」も搭載。

ブラック
アイスブルー

 周囲の騒音を感知して騒音を最大約98%低減するという「デジタルノイズキャンセリング機能」も備え、専用のヘッドホンによりハイレゾ音源と同時に利用することもできます。また、Bluetooth接続では、SBCコーデックと比べて最大約3倍のデータ転送ができる「LDAC」にも対応し高音質なワイヤレスリスニングが楽しめました。

マイナーチェンジながらも
進化がわかるモデルになっていた

 背面パネルがアルミ素材のため、「NFC」は正面のフロントカメラの横に位置しています。サイドフレームには指紋認証を搭載した電源ボタン、底面にUSB Type-C(USB 2.0)を備え、IPX5/IPX8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能に対応しています。

 そして、バッテリー容量は2900mAhと、今となってはあまり大きくないですが、Qunovo社と共同開発したバッテリー制御技術により負荷を減らし、「いたわり充電」によりユーザーの習慣を学習して充電速度を調整するなどして、バッテリーの寿命をより延ばすことができるようになっています。3段階節電レベルを選んで電池の消費を抑える「STAMINAモード」も継続。

 メモリーが4GBに増え、カメラには先読み撮影やスーパースローモーションが備わり、カラーバージョンも一新され、マイナーチェンジとはいえ進化のわかるモデルだったのです。

ウォームシルバー

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