さくらインターネットは6月17日、同社のGPUコンピューティング基盤である「高火力コンピューティング」が、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)の研究に計算機資源として採用されたことを発表した。
「ディープラーニング翻訳の高度化のための計算機資源の借入」として採用されたとのこと。
昨今の訪日外国人の急増を背景に、日本政府は「グローバルコミュニケーション計画」の中で2020年までに多言語音声翻訳システムの社会実装を目指すと発表している。音声翻訳システムの高精度化にはディープラーニングが最も寄与すると言われており、世界中で研究開発が推進されている。
日本においては、以前よりNICTが多言語音声翻訳システムの研究開発と実証実験を実施しており、今回NICTが推進するディープラーニング翻訳のインフラとして、同社の高火力コンピューティングが採用されたという。
高火力コンピューティングは、AIやディープラーニングにも利用できる高性能な物理サーバーを、クラウドのような手軽さで利用できるサービスとのこと。
提供規模は、計算用サーバー109台、GPU872基。総理論演算性能は約609PFLOPS。