「チロ」がいた公園は
15年間でどう変化したのか?
さて、前回紹介した「チロ」がいた公園の話。はじめて訪れたのは……今、古い猫写真を探索したところによると、2004年のことのようだ。サイクリングの帰り、公園で休憩しようと立ち寄ったら、テーブルをわが物顔で占領してた猫がいたのである。
5匹ほどいたが、うち3匹はどうやら親子らしく、見分けが全然つかないのであった。
やがてその広い公園の一角で猫ボランティアの方がきちんと世話をしており、毎日ほぼ決まった時間にやってきて、集まった猫に餌をあげ、食べ終わるまで待って、食器を水洗いしてきれいにして決して置き餌などはせず、猫が懐いたら捕獲器を使って捉えて避妊手術を行い、手術をした猫は耳にピアスをする(ピアスはすぐ外れてしまうということで、今は耳をV字にカットしている)、病気になったら獣医さんに連れて行く、餌の差し入れなどは随時募集中という話などを知る。
やがてボランティアのおばさまや猫と戯れにくる常連さんと仲良くなり、マメに通うようになった。昔からこのあたりに住みついていた猫と最近(といっても、2004~2007年頃の話)新たにやってきた猫がおり、人なつこいのはもっぱら新しい方の猫たちである(冒頭写真)。
そのうち2匹ほど「膝猫」がいた。人がちょこんと座ると膝に乗ってくる猫である。にーにはその後、里親に引き取られ、引き取った方が亡くなってしまい、また公園に戻されそうになったのだが、わたしの友人が気に入って引き取ってくれ、今は都内某所で悠々自適な生活を送っている。
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