今回はASUSの「ZenFone Max Pro(M2)(ZB613KL)」を紹介する。3月15日に発売されたがトラブルにより回収、そしてようやく販売再開となったので、あらためてレビューしたい。
ZenFone Max Pro(M2)はSIMフリースマートフォンで、メーカーが発表している価格は3万5500円(税別)。しかし、MVNOでSIMとセットで購入する場合は、さらに安い価格で買えるようだ。
「ZenFone Max」シリーズは、大容量バッテリーを搭載していることが特徴。ZenFone Max Pro(M2)は5000mAhのバッテリーを内蔵し、最大約35日間の連続時間、最大約23時間のウェブブラウジング(Wi-Fi接続時)を実現しているという。従来のZenFone Maxシリーズは、ハードウェアのスペックは抑えられている印象だったが、このZenFone Max Pro(M2)は、プロセッサーにSnapdragon 660(1.95GHz)を採用し、4GBのメモリーを搭載するなど、ミドルハイの仕様を備えている。
ZenFone Max Pro(M2)は、本当にお値段以上の性能を備えた高コスパモデルなのか? 1週間ほど使ってみた、率直な感想をお伝えしよう。
多くの人の手になじみそうなサイズ感
ZenFone Max Pro(M2)の画面サイズは6.3型。IPS方式の液晶ディスプレーを採用し、解像度はフルHD+(2280×1080ドット)。主流となりつつある縦横比19:9の縦長画面で、上部にはノッチ(切り欠き)がある。ノッチには1300万画素カメラとLEDフラッシュが搭載されている。
フロントパネルには、落下時の堅牢性が前モデルから最大2倍になったという「Gorilla Glass 6」を採用。エッジ部は2.5Dの曲面処理が施されている。左右のベゼルは細めで、本体の横幅は約75.5mmに抑えられている。決してスリムとは言えないが、手にした時のホールド感は悪くない。重さは約175g。6.3型の大画面と大容量バッテリーを搭載しているわりには軽いと言っていい。良い意味で万人受けしそうな、ごくフツーのスマホのサイズ感だ。
背面パネルは、光沢が強いミラー調に仕上げられている。16層のレイヤーコーティングによる「16 Wave Finish」という技術が用いられており、光の当たり方によって表情が変わる趣向だ。ハイエンドモデルに見まごうようなリッチな質感だ。
ボタンや外部インターフェースは標準的な仕様。USB端子は、普及しつつあるType-Cではなく、旧来のmicroUSBを採用している。こうした細かい部分で製造コストを抑えているのだろう。しかし、2枚のnanoSIMと1枚のmicroSDを同時にセットできるトリプルスロットを搭載していることは大きなアドバンテージ。国内3キャリアのVoLTEに対応し、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応している。
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