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SUPER GT 2019 GT300クラス観戦記

令和最初のSUPER GT GT300クラスを制したのはGT-R!

文●栗原祥光 撮影●加藤智充

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レース再開後に65号車が驚異のペースで走行

 雨は上がっても路面はウェット。そして中断により冷えたタイヤ。この状況が明暗を分けた。最初に速さをみせたのが720号車。18番手スタートだった720号車は、潜在的なパフォーマンスとウェットコンディションのマッチングの良さも相まって4番手にまで順位をあげる。そしてクラス連覇を目指し、13番手スタートの65号車(LEON PYRAMID AMG)が無双の速さで、27周目に3番手に浮上。さらに2番手の56号車も28周目に入るメインストレートで追い抜き、2番手までポジションアップする。いっぽう、中断前まで5番手だった4号車は11番手まで順位を落とす。

 後方が激しく順位が入れ替わる中、トップの11号車は順調に周回を重ね後ろと10秒以上のギャップを築く。しかし、後方からラップ3秒という驚異的ハイペースで65号車が詰めていく。そして31周回目のトヨペット100Rコーナーで11号車の攻略に成功。65号車がトップに立つと、今度は逆に10秒のギャップを築いていく。

 そのころになると、各チーム1回目のタイヤ交換のタイミングとなる。まず29周目に動いたのは34号車。大津が道上にステアリングを託し、タイヤはウェットを選択。その後、各チームは33周目あたりから入り始め、乾き始めた路面に対してドライタイヤをチョイスする。

 35周目には2番手を走行していた11号車がピットイン、36周目に56号車といった上位勢がドライへチェンジしていく。順位を大幅に落とした4号車だが、その後ラップタイムを更新し続けて2番手までポジションアップ! そのタイミングで38周目にドライへチェンジしコースへ復帰する。トップの65号車は39周目にドライへとチェンジする。この各車ドライが正解で、コースは周回を重ねるごとにレコードラインが見える状況へ。

 34号車のウェット選択は完全に失敗し、42周目にタイヤ交換のため再びピットイン。20位前後にまで順位を大幅に落とすこととなる。

 各チームが1回目のタイヤ交換を終えた段階で、トップは再び11号車。2番手に65号車、3番手に56号車の順。ここで56号車のペースが復活、42周目に65号車と順位が入れ替わる。気づけばスタート時と同じGT-R勢のワンツー体制。しかも、そのギャップは10秒以上だ。

 59周目、後方から追い上げてくるマシンが65号車に襲い掛かる。今年から88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)のステアリングを握る小暮卓史だ。猛牛は65周目のメインストレートで65号車をアウト側から豪快に抜き去る。これに同じく今年からGT300クラスに参加する55号車の福住仁嶺が追従。65号車は5番手まで順位を落とす。

11号車GT-Rと55号車NSXがコンマ数秒のバトル!

 ピットが再び慌ただしく動き出したのは70周を過ぎたあたりから。まず動いたのは34号車。我慢の走りをした道上から70周目に大津へとバトンをつなぐ。71周目に55号車、72周目に7番手までポジションを取り戻した4号車がドライバー交代。それぞれ高木、片岡にステアリングを託す。トップを快走するた11号車は、2位に11秒以上のギャップを築いて72周目に安田へとチェンジ。同じ周回数で65号車もピットロードに滑り込む。74周目終わりには56号車、88号車も揃ってピットイン。このタイミングで55号車のアンダーカット作戦が成功。一気に2番手まで浮上する。

 ほぼ全車が最後のタイヤ交換が終わった段階で、トップは11号車、約7秒後方に55号車、約9秒後方に3番手の56号車、以下88号車、65号車と続く。

 レース終了の定刻18時が近づくと、路面温度は急激に低下。そのためか11号車のラップタイムが落ち始め、55号車とのギャップが縮まっていく。99周目にはその差は2.5秒。そして後方でも88号車が56号車を1コーナーで料理し3番手に浮上する。

 11号車と55号車のトップ争いは、ファイナルラップまで持ち込まれ、その差は0.2秒にまで接近。しかし、11号車がGT500クラス車両を上手に使いブロックに成功。55号車のストレートにおけるスピード不足も手伝って令和最初のウイナーに輝いた。

 NISSAN GT-R nismo GT3は前週にスポーツランドSUGOで行なわれた平成最後のレース「ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース」でも昨年のチャンピオンマシン「GTNET GT-R GT3」が優勝しており、平成だけでなく令和の時代でも強さをみせつけた。

 GT300クラスのベスト10は、2位が55号車、3位に88号車。以下、56号車、65号車、4号車、33号車、21号車(Hitotsuyama Audi R8 LMS)、60号車(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)、10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)と続いている。

 なお、GT500クラスは赤旗中断後、ZENTとNISMOの争いとなり、ZENTが2年ぶりの優勝を飾った。

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