音声操作がより便利に、Dolby VisionやDolby Atmosにも対応
LGテレビの2019年モデル発表、ThinQのAI技術を軸に「画と音の最適化」に取り組む
2019年04月16日 13時00分更新
LGエレクトロニクスジャパンは、新4K衛星放送チューナー内蔵の有機ELテレビ4機種9モデルを4月25日に発売する。「W9P」「E9P」「C9P」「B9P」の各シリーズで、サイズは55型から77型をラインアップする。価格はいずれもオープンプライス。店頭での販売価格は、もっとも安価なB9Pの55型モデルで30万円台前半、薄さ3.9㎜で壁掛けを意識した最上位モデルW9Pの77型モデルで190万円弱になる見込み。
合わせて、液晶テレビ5機種10モデルも投入する。新しいIPS液晶/4Kパネルで“LG NanoCell TV AI ThinQ”採用の「SM9000P」「SM8600P」「SM8100P」と、従来型のIPS液晶/4Kパネルで“LG UHD TV AI ThinQ”採用の「UM7500P」「UM7100P」。サイズは43型から75型をラインアップする。すべてのモデルが新4K衛星放送チューナーを内蔵する。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は、UM7500Pの43型で12万円弱。SM8600Pシリーズの75型で46万5000円弱になる見込み。
世界シェアトップの有機ELテレビは、圧倒的ラインアップで展開
有機ELテレビでは、専用エンジンの「α9 Gen2 Intelligent Processsor」を搭載。映像ソースに合った最適な画像処理をする“AI映像”、HDR映像の再生時に周囲の明るさを把握し適切な輝度に調節する“AI輝度”が利用できる。また、ソースに最適な音質への調整に加えて5.1chのバーチャルサラウンドも利用できる“AIサウンド”、マジックリモコンを使って音響特性を調整し、視聴位置に合ったサウンドを届ける“オートサウンドチューニング”機能も提供する。
UI面では、LG独自のThinQ AIが持つ“AIおすすめ”機能によって、視聴履歴に連携したおすすめ番組やスポーツ中継のリコメンドが可能だ。“AIランチャー”には、よく見るコンテンツがサムネイル付きで優先的に表示される。専用リモコン(マジックリモコン)をテレビに向けると、画面上にカーソルが表示され、マウスに近い操作ができる。
ThinQ AIは音声認識にも対応する。マジックリモコンのマイクボタンを長押しすることで、ThinQ AIが起動。声の指示を受付ける。これは、オフタイマーの設定時などで、自然な言い方で終了時刻を修正できるなど対話型のインターフェースになっている。
音声認識を使う際には、最初にLG独自の音声エージェントが起動するが、天気などの情報を知りたい場合などは、必要に応じて「Google アシスタント」に処理が引き渡される。また、ショッピングや音楽再生、ニュースなどを知りたい場合は、リモコンの「Prime Video」ボタンを押すことで、Alexaを使った操作ができるようになる予定だ。
スマホ連携機能としてはBluetoothに加え、iPhoneで表示中の映像が音声をミラーリング表示できる、Apple「AirPlay 2」にも対応する。さらに、テレビの子画面にブラウザーやAndroidスマホの画面を表示して、番組を見ながらウェブ検索やチャットをすることもできる。単にテレビ番組を見るためのものではなく、情報ディスプレーという側面も持ち、“ホームダッシュボード”を利用して、家庭内のネットワークに接続したIoT機器の状態を知ることも可能だ。
なお、以上の機能のうち一部は、後日アップデート後の対応となる。
各シリーズの位置づけは、壁に貼る感覚を意識した形状のW9P、透明スタンドで浮遊感のあるE9P、選べる画面サイズの幅が広いC9P、そしてスタンダード機となるB9Pとなる。
また、発売記念として、4月25日~6月2日の期間に、有機ELテレビの各モデルを購入した人を対象に、1万円~10万円相当のギフトカードをキャッシュバックするキャンペーンも実施する(有機ELテレビが対象で、金額は機種によって異なる)。店頭設置の専用封筒にレシートなどを添付して応募する。詳細は公式サイトを参照してほしい。