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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第89回

デジタル インナー ミラー自腹+DIYレポ/AUTO-VOX X1PROのスペック

2019年04月09日 17時00分更新

文● 前田知洋

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 このところ、車関連のデジタルグッズのレビューが多めで申し訳ありません…。などと、毎回のように謝罪でスタートしますが、今回も自腹です(笑)。

 筆者は、車を購入するとき、あまりオプションをつけないタイプ。その理由は、オプション類、とくにデジタル機器類は頻繁にアップデートされることが多いから。新車購入後にいろいろと散財できたり、失敗談を皆さまに披露できる楽しみもあるわけです。

 失敗談といえば、近年に「うぁ!失敗したなぁ…」と、激しく後悔したのは「デジタルミラー」をオプション選択しなかったこと。デジタルミラーとは、鏡のかわりにカメラと液晶モニターで後方などを確認できるガジェットです。「これって、故障したら後方が映らないし…」と勝手に誤解していました。じつはデジタルミラー、故障などで画像表示ができない場合、ハーフミラーとして普通に使えることを後で知りました。

 車のカタログを調べてみると、メーカー純正のデジタルミラーはメーカーオプション。メーカーオプションとは、工場のラインで取り付けられる製品群。ディーラーオプションとは違い、販売店や整備工場で「追加でプリーズ!」と納車後にお願いしても「無理です!」と冷たく断られます。というわけで、今回の自腹レビューは、デジタルインナーミラーAUTO-VOX X1PRO。スペックだけでなく、ドキドキのDIYレポート付きです。

AUTO-VOX X1PROを選んだ理由

 筆者のように、後付けのデジタルミラーを取り付けたいカーオーナーは多いようで、製品群はかなり市場に出まわっています。筆者がこの製品を選んだのは、純正ミラーにゴムベルトで取り付けるのではなく、純正ミラーと完全交換するタイプだったこと。車両の前と後のデジタルレコーダーを兼ねていることなど。購入者によるアマゾンのレビューも好評です。

 レコーダーとしてのスペックは、前方カメラの解像度が1296P/1080P(選択式)、後方カメラが1280×720。スクリーンは9.88インチのIPS液晶タッチパネル。映像はmicroSDカードに記録されます。筆者は、ドライブレコーダー向けの高耐久microSDHCを別途購入しました。

白地に製品ロゴが箔押しされ、外装にも気を配っている

豊富な付属品、しかし…

 このデジタルインナーミラー、付属品が結構豊富。コード類はもちろん、ヒューズやレンチも付属しています。説明書もイラストが多く、カスタマーケアは丁寧な印象です。

イラストが豊富でわかりやすい説明書

  ただし、電源取り出しコードの先端がミニヒューズだったので、筆者の220系クラウンに合わせ、近くのカー用品店で低背(ていはい)ヒューズ電源の10Aと15Aを購入。ちなみに、ヒューズ電源の定格は、どのヒューズから取るのかによって変わるので注意が必要です。

筆者が購入した10A(赤)と15A(青)の低背ヒューズ電源

必要だったのはこの部分だけ。安価な部品なので気軽にパッチン

ドキドキ、ワクワクのDIY作業

 DIYは、まずは助手席の下にあるヒューズボックスの蓋を眺めることからスタート。どのヒューズから電源を取るかを軽く悩みます。暫定的に給油口のスイッチのヒューズとアクセサリーのNo.1のヒューズを選びました。蛇足ですが、ECUと表示されているヒューズは、エンジンの電子制御ユニット(コンピュータ)なので触るのは厳禁。

日本語と英語、フランス語とロシア語で「指定ヒューズじゃないとダメ」と記載

 意外に苦戦したのは、ボディに繋がるアースを探し。内側のボルト類までしっかり塗装されている上に、樹脂パーツも多用され、ヒューズボックス周りでなかなかアースを見つけることができません。結局、グローブボックス類を外し、レンチも届かなそうな奥の奥にアースにつながる箇所を発見。ドイツWera社のマイクロラチェットを使ってなんとか接続しました。心配なのでテスターで接続をチェック。もう、これだけで達成感です。でも、ここまでで富士登山にたとえるなら2合目くらい。

 リード線どうしの接続は、圧着端子やライティングコネクターを使ってもよかったのですが、省スペースを考えて半田付け。絶縁はビニールテープだと後でネトネトするので熱収縮チューブを使用しました。

省スペースを考えてコードの接続は半田付け

熱を加えると密着する熱収縮チューブで絶縁と保護

インナーミラー保護用のヒューズ(付属品)。紫色なので、おそらく3A

無事にヒューズボックスに接続。伸びるコードの位置は検電ドライバーでさらにチェック

コード類は隠すのが好みなのでピラー(窓柱)の内側にコード類を通す。SRSエアバッグがチラ見えでドキドキ

無事に装着 ただいまテスト運用中

 後部カメラは室内のリアガラスの上部に装着しました。リアガラスには純正で最も遮光率の高い(暗い)フィルムを貼っていますが、デジタルミラーではかなりクリアに表示されます。夜間や雨の日も後部カメラのWDR(ワイドダイナミックレンジ機能)で肉眼よりもはっきりと見えます。(ウワサでは、バックカメラはSONY製。ただし、筆者は未確認)。

 バックモニターが標準装備の車なので、デジタルミラーの駐車用のガイドラインはオフで使用。同様にGPSも搭載済みなのでデジタルミラー用には設置/接続しませんでした。

 取り付けて2週間、毎日運転していますが今のところ不具合はありません。というよりも、かなり満足。フロントカメラの映像は、純正の車線逸脱警報用のカメラなどがあるため、一部陰になります。筆者は、フロントカメラを事故などの記録用のドライブレコーダーとして使うので、そのあたりは問題なし。もし、ドライブレコーダー機能を旅行の記録用(景色撮影)に使う場合は注意が必要かもしれません。

神奈川県、真名瀬漁港付近、3月中旬17時ごろの明るさで撮影

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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