顧客から選ばれる士業・専門家になるためのテクニック2019
ASCII×BiND共同セミナー「士業・専門家が知るべきウェブサイト活用の最前線」
ASCII STARTUPは2月26日、東京・飯田橋の角川第3本社ビルにて、ホームページ作成サービスBiNDupとの共同セミナー「士業・専門家が知るべきウェブサイト活用の最前線」を開催した。
本イベントは、弁護士などの各種士業、コンサルといった専門知識を活用するビジネスにおける集客を目的としたもの。講師として、BiNDup×ASCIISTARTUP「ホームページの現在」を連載中の株式会社まぼろし取締役CMOの益子貴寛氏、日本最大級の弁護士検索・法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」で弁護士業界を支援している島津忠昭氏、ウェブ開発ツール『BiNDup』を展開するデジタルステージ代表取締役の熊崎隆人氏の3名を迎え、各講師からの講義とパネルディスカッションが行なわれた。
士業ホームページの改善ポイント10
まずは益子氏の講義。冒頭に、弁護士業界の動向に即したホームページの改善ポイントを紹介した。近年、士業は増加傾向にある。税理士は、2000年の6万4000人から2018年は7万7000人の1.2倍増、司法書士は1万7000人から2万2500人の1.3倍、弁護士は、1万7000人から4万人と2.3倍に増加しており、競争環境は激化しているといえる。
数年前まで士業のホームページのアピールポイントは、「お客様を大切にする」「気軽に相談できる」「安心を提供する」「パートナーとして長いお付き合い」「さまざまなニーズに対応」といったものが定番だった。
しかし今は、以前のような漠然としたアピールでは集客や成果に結びつかない。個々の専門家が得意とする具体的な課題解決方法を明示することが大切だ。たとえば、「相続税対策」や「会社設立」、「セクハラ・パワハラ問題の解決」、「介護事業の労務管理や人事制度」、「代替わり・事業継承後の中小企業の支援」など、誰に向けて、どのようなサービスを提供するのかを、トップページで明確にアピールするのがポイントとなる。
いいホームページの条件は、1)得意分野、2)事務所のある地域、3)問い合わせへの導線――の3つがきちんとわかること。
具体的な改善ポイントは、以下の10項目だ。
- スマートフォンでの利用体験を最優先に
- ページ表示の速さを追求
- トップページを見ただけで得意分野と地域がわかるように
- 問い合わせ導線をわかりやすく
- よくあるご質問とお客様の声の充実
- プロフィールをしっかりと載せる
- 写真はクオリティの高いものを
- 月1回、アクセス解析データを見る
- 過去に問い合わせをした人に、もう一度アプローチをする
- より規模の大きいサービスを提案する
くわしくは連載「ホームページの現在 」第6回で解説しているので参考にしてほしい。