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新車を買った情報2019 第9回

マツダ ロードスターRFのトランクは実用性があるのか

2019年03月30日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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実はエコなライトウエイトスポーツ

 運輸省……ではありませんで、いまは国土交通省ってんですか。そこの審査値で、6速手動変速機付きの現行型ロードスターRFは、リッターあたり15.8km走ることになっております。これは昨年から導入されたWLTCモード燃費でありまして、走行条件ごとに市街地11.8、郊外16.0、高速道路18.3km/Lと発表されています。

 私が普段の通勤や買い物に使ったり、週末にバイパスで覆面パトカーにつけられながら慎重にかっ飛ばしたりした結果、563.17kmを走行いたしまして、リッターあたりの燃費は16.56kmでありました。これは標準装着より小さなスタッドレスタイヤの外径を補正した値でありまして、おおむね審査値どおり。2Lガソリンエンジンとしては、たいそう優秀な数字であります。

 北海道は信号も少なく、市街地でも渋滞らしい渋滞はありませんから、燃費には有利なんですが、冬季間は別であります。解氷のための暖機、デフロスターを効かせるためのエアコン使用、そして走行抵抗の大きなスタッドレスといった不利な条件が重なる。それでこの値というのは、やはり感心せざるを得ません。

 なにしろ私が20年前に使っておりました初代プリウスと変わりがありません。あのクルマは10・15モードで28km走ることになっておりましたが、市街地は15~16km、高速道路を加減速のないように走って、どうにか20km台に届くというようなものでした。

 開発の方々の「安心してブン回せるよう燃費がいいように造っておいたよ」というお告げどおり、現代のエンジン制御技術に、コンパクトで軽い車体を組み合わせれば、これくらい効率のいい乗り物は成り立ってしまうわけなのでしょう。技術の進歩というのは素晴らしいものがあります。

 しかもスポーツカーだから運転も楽しい。まったく言うことないんでありますが、空間は有限でありまして、効率を論じるならば、このクルマは荷物が積めない。購入前はそこが問題であると思っていました。

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