用途や利用シーンに合わせて自由なスタイルで使用できる
本機には、360度回転するヒンジが搭載されており、ディスプレーの角度を変えることで「ノートブック」、「フラット」、「テント」、「スタンド」、「タブレット」、の5つのモードに変更できる。
そのうち「ノートブック」は、通常のクラムシェル型ノートと同じスタイルで使用可能。文章のタイピングに適したモードだ。
「フラット」は、ディスプレーを180度倒して天面をペタンと机にくっつけた状態。対面相手と一緒に画面を見ながらコミュニケーションするのに適している。設置面積が広くなるため机の空きスペースもそれなりに必要だが、「ノートブック」モードで使用している最中に指一本で変形できるのはとても便利。とくに打ち合わせなどで使うのが便利だと感じた。
「テント」は、ヒンジ部を上にしてテント状に開くスタイル。5モードの中ではもっとも設置面積が小さくなるため、空きスペースの少ない机の上にも置きやすいのが大きなメリットだ。キッチンの机に置いてレシピを見ながら料理したり、ソファのサイドテーブルに置いてWebや動画を見たりするのにちょうどいい。
「スタンド」は、キーボード面を下にして机につけ、ディスプレーを起こした状態で使用するモード。デジタルフォトフレームのような感じで利用できる。「テント」モード同様に閲覧メインになるが、こちらの方が設置面積が大きく安定感があってタッチ操作やペン操作がしやすい。ゲームやペイントアプリなどを使う場合は「テント」よりもこちらのスタイルの方がよさそうだ。
「タブレット」はディスプレーを360度回転した状態。本体の重量が2.11kgなので、長時間手に抱えて操作するのは正直つらいものがあるが、画面が広くて見やすいのはとても便利。とくに電子雑誌や電子コミックスを読むような場合は、細かい文字や絵柄も見やすくて快適だった。
ちなみに液晶ディスプレーは視野角の広いIPS方式のグレアパネルを採用しており、斜めから見ても色味の変化はきわめて少なかった。そのため、どのモードでも画面はとても見やすく感じた。タッチパネルの反応もよく、フリックやスワイプ、ピンチイン、ピンチアウトなどのジェスチャーもスムーズに行えた。
キーボードはキーピッチが約19mmあり、薄型ノートとしてはストロークも確保されている方。クリック感もしっかりあるため、タッチタイプがしやすく、文章入力が快適に行えた。テンキーが標準搭載されているのも嬉しいポイント。タッチパッドはクリックボタン一体型で、物理的なボタンがない分操作エリアが広く、スクロールなどもしやすかった。