使用ブラウザーによって速度が変わる!
条件の話はこのくらいにして、さっそくテスト結果を見てみよう。試したブラウザーは、Windows 10の標準となっている「Microsoft Edge」(以下、Edge)、機能と使いやすさでユーザー数が増えている「Google Chrome」(以下、Chrome)、軽さとカスタマイズ性に優れた「Mozilla Firefox」(以下、Firefox)のメジャーな3つ。それぞれでeo光のスピードテストサイトへアクセスし、どのくらいの速度が出るのかを試してみた。
ちなみに速度は5回計測し、最大・最小をのぞいた平均値を採用。また、極端に遅いデータは異常値として弾き、計測しなおしている。
結果は見ての通りで、Edgeでは下り速度で8Gbps近くまで出ているのに対し、Firefoxでは4.11Gbps、Chromeに至っては3.43Gbpsしか出ていない。従来の1Gbpsまでの速度であればどのブラウザーでも十分な速度が出ているのだが、10Gbpsという高速な環境では、ブラウザーそのものがボトルネックとなってしまうようだ。
この速度差が少し気になったので、タスクマネージャーでこのテスト中の負荷をチェックしてみた。CPU使用率はどのブラウザーでも100%になることはないのだが、問題は、CPUの各コアごとにかかる負荷だ。
ザックリとまとめると、負荷に余裕があり十分な速度が出ているEdge、負荷に余裕はあるが速度が出ないChrome、負荷が高いが速度は低めのFirefox、といった感じだろうか。
少し脱線してしまったので、話を本題の回線速度に戻そう。ひとつの回線速度テストだけで判断するのは早計なだけに、別のテストとして「FAST.com」を使ったものも試してみた。こちらもブラウザーを使うものだが、eo光のスピードテストサイトのように内部ネットワークで完結するものではなく、インターネットを経由する外部のサイトとなるのが大きな違いだ。
こちらのテストではChromeが最速で、しかも約8.07Gbps。eo光のスピードテストサイトとの単純比較でいえば、2倍以上の速度となっていた。1Gbpsを超える環境では、ブラウザー、速度計測サービスで使われているプログラムの違いなどで、速度の結果は大きく変化するといえるだろう。