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ひと足先に実環境でどこまで速度が出るのか試してきました!SP

関西在住者必見「10ギガ」の「eo光」はどのくらい速い?

2019年03月29日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ASCII

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ブラウザーを使わない速度計測ではどうなる?

 回線の速度計測サイトでは、同じテストでもブラウザーによって大きく速度が変わってしまうことが分かったが、ブラウザーを使わないアプリの場合はどうなるのだろうか。速度計測サイトとしてメジャーな「Speedtest by Ookla」が提供するWindows用のアプリを使い、どのくらいの速度が出るのかを試してみた。なおサーバーは、いくつか試した中で最も速度が出た「IPA CyberLab」を選択している。また、データは同じように5回計測したうち、最大・最小をのぞく値の平均としている。

アプリ版のSpeedtestとなるのがコレ。ブラウザーでの実行と同じく、PING応答、ダウンロード、アップロードも3つの値が計測できる。

ダウンロード速度の平均が約6.29Gbps。外部サイトへの速度としてはかなり高速だ。なお、アップロードが1Gbpsを切るのはアップロード先のサーバー側の上限や通信経路などにも影響されているようだ。今後10Gbpsの回線が普及していくと、ネットワークやサーバーも10Gbpsに対応されていくだろう。

 結果は見ての通りで、大阪から東京にあるサーバーへとアクセスしているにもかかわらず、6Gbps以上とかなり速い。ブラウザーを使わないものでもこのくらいの速度は出るという目安になってくれるだろう。動画視聴やクラウドストレージとの同期など、専用アプリを使うものでも十分な速度が期待できそうだ。

 ちなみにこれは、ルーターの10GBASE-Tポートを使って接続している場合のものだ。10ギガ/5ギガコースで標準提供されるルーターには10Gbpsが使える10GBASE-Tポートを1つ搭載しており、2台目以降の機器を接続する場合は1Gbpsまでの1000BASE-T接続となる。2台以上10Gbps接続する場合は、別途10GBASE-Tに対応したスイッチの増設が必要になる。

 試しに1000BASE-Tのポートに接続してSpeedtestのアプリを動かしてみたが、当然ながらダウンロード速度の平均は約870Mbps、つまり約0.87Gbpsにまで激減してしまった。いくら回線が速くても、そしていくらPCに十分な性能があったとしても、家庭内LANの速度が1Gbpsであればそれを超えることはできない。

ファイルのダウンロード速度もブラウザーによって変わるのか?

 ここまでは速度計測専門サイトを使った場合だけで比較してきたが、もう少し実践的なものとして巨大ファイルのダウンロードも試してみよう。といっても、テストとはいえ外部サイトから何度もダウンロードするのはさすがに迷惑となるため、eo光のスピードテストサイトのサーバーに約32GBのファイルを置き、そのファイルのダウンロードにかかる時間でテストした。

 このテストでも異常値を弾いた5回のテスト結果から最大・最小のものを除き、平均を取ったものを速度として採用している。なお、実際に測ったのはダウンロードにかかった時間だが、速度比較しやすいよう単位はGbpsへと変換している。

各ブラウザーを使い、32GBのファイルに直接アクセスして保存するというテスト。ダウンロード開始から保存終了までの時間で割り、速度を計算している。

ダウンロード速度結果。ファイルのダウンロード速度はスピードテストよりも遅くなっているが、Edgeが圧倒的に強いというのは変わらない。ChromeのほうがFirefoxよりもわずかに速かった。

 ファイルダウンロードはデータの結合やストレージへの保存といった処理も入ることもあってか、スピードテストサイトでの速度よりもかなり遅くなっていた。とはいえどれも1Gbpsを大きく超えており、やはり10Gbpsといった超高速なサービスでのみ出てくるブラウザー側の限界に影響されているといえそうだ。

 ところで、せっかく10Gbpsという速度なのに、Chromeなどを使っていると2Gbpsも使われず、多くの帯域が遊んでしまっている状態だ。そこで、複数のダウンロードを同時に実行すれば、合計速度は向上するのではないかと考え、実際に試してみた。

3つのファイルをダウンロードしてみたけど無駄。Chromeを使い、同じファイルを3つ同時にダウンロードしてみたが、それぞれのダウンロード速度が低下するだけで合計速度は2Gbps以下で変化しなかった。

 残念ながらそんな単純なことではないらしく、結果は変わらず。ブラウザーの上限と考えられる速度は超えられず、各ファイルのダウンロード速度が低下するだけとなってしまった。

 そこで、複数のブラウザーを変えれば速度が変わるかもしれないと考え、今度はEdge、Chrome、Firefoxそれぞれのブラウザーで、同時にファイルのダウンロードを試してみた。

 状況がわかりやすいよう、ダウンロード速度の遅かったFirefox、Chrome、Edgeの順にダウンロードを開始した様子をタスクマネージャーでチェック。この時のCPU負荷とネットワーク速度をチェックした。

3つのブラウザーでそれぞれ順にダウンロードした結果。ブラウザーを変えた場合は思惑通り、速度がアップ。Firefoxだけでは1.5Gbps程度だったのが、Chromeを使うと3Gbps前後に。Edgeを入れると6Gbps近くまで使われていた。

3つのブラウザーで順にダウンロードした際のCPU負荷。Firefoxだけの時は1つの論理プロセッサに集中していた負荷も、Chromeでのダウンロードが始まると6つに増加、さらにEdgeの開始で、すべての論理プロセッサが使われるようになった。

 Edge単体ではダウンロード速度が4Gbps未満だったのが、3つのブラウザーを使うことで6Gbps近くまで上昇しているのが確認できた。単体ではソフト側の仕様から速度上限に引っかかってしまう場合でも、複数のソフトが同時にネットにアクセスする場合には、お互い影響が少ないまましっかりと通信できるといえそうだ。

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