3月12日、LINEが都内でLINEのAIアシスタントClova搭載スマートディスプレー「Clova Desk(クローバデスク)」の先行体験会を開催。3月19日に発売予定の実機を、一足早く触ることができました。
Clova Deskとは、LINE CONFERENCE 2018で発表された7インチディスプレー付きのスマートスピーカーです。サイズは181.0mm × 104.5mm × 173.0mmで915g。搭載されているカメラは5メガピクセル、バッテリーは3000mAh。白と黒の2色展開で、価格2万7540円。3月19日11時から、LINE Clova 公式サイトで販売が開始されます。
タッチスクリーン付きファミリーターゲットのスマートスピーカー
Clova Deskは「ねぇ Clova」と話しかけると、音声だけでニュースの読み上げや音楽再生、天気予報、電車の運行情報、LINEの送受信、ビデオ通話、動画再生などが可能になるほか、ディスプレーに表示されたメニューから情報を選択することもできます。
ディスプレーが追加されたことで、情報が視覚的により伝わりやすくなっただけでなく、写真や映像を扱う他社とのコラボレーションも可能になり、Abema TVやクックパットのコンテンツも利用できるようになりました。
バッテリーを搭載するため、好きな場所で利用することができます。バッテリーのみでの駆動時間は、音楽の連続再生なら2時間、スタンバイは3時間10分程度とのことです。
機能の追加はできませんが、画面右上のボタンをタップすれば、Clova Deskで使える機能(スキル)が一覧表示できます。
Clova企画室 スマートプロダクトチーム マネージャー 中村浩樹氏によればClova Deskのコンセプトは「Home Signage + Communication」で、家の中に散らばる情報端末や情報をスマートにまとめ、新しいコミュニケーションを生み出すことを意識しているといいます。
基本的な機能の改善も施され、従来モデルに比べて騒音環境での呼び出し性能が最大20%向上したほか、反応速度の最大20%の向上したとのこと。「昨年のカンファレンスで発表したが、その後開発をつづけ、自信をもって提供できるくおりてぃになったので販売を開始したい」と発売までの経緯を述べました。
外部機器を追加することなく家の赤外線リモコンを1つに集約
赤外線リモコン機能を備えているため、ハブとなる外部機器を追加することなく、家庭内の家電製品を登録することで、操作を音声でできることも強調。プリセットされている家電製品は60社9657機種分、IoTは10社12タイプを連携できるとしました。
テレビの反応が想像以上に早い
デモンストレーションでは、テレビのオンオフ、LINEメッセージの送受信、ビデオ通話、クックパッドのレシピの呼び出しやAbema TVの起動、カメラによるセルフィーなどが実演されました。特にテレビの反応は早く、これならリモコン操作したほうが早い、とはなりにくそうです。
ときおり呼びかけに応じないシーンもありましたが、画面を上にフリックすることで呼び出すこともできるので、近くにいる場合は不便はなさそうです。外観的にも違和感のあるものではありませんし、ディスプレーサイズも大きすぎず、小さすぎず、すんなり受け入れられそうです。
家族がターゲットなのでキッチンやリビング向きのデバイスですが、シングルかつワンルームの場合はベッドサイドにおく可能性が高まりそう。となると横になったままついつい動画を見続けてしまいそう。寝不足に気をつけたいところです。