新興市場のビジネスを推進
ライフサイエンス関連へ傾倒
Palmisano氏はまた“e-Business on demand”という新しいトレンドを提唱した。今でいうところのクラウドサービスの先取りと考えればいい。
2003年のAnnual Reportを見ると、2003年末の時点で2000以上の顧客を獲得し、売上は10億ドルに達している。ほかにも注目すべき話としてはLinuxへの移行が挙げられよう。2003年のLinux関連の売上は20億ドルで、前年比50%増しと報告されている。
研究開発に関して言えば、ライフサイエンス関連への傾倒も特筆すべきであろうか。2001年には2人しか研究者がいなかったこのビジネスが、2003年には1000人を超える人間が携わり、やはり10億ドルのビジネスになっている。
こうしたソフトウェアやサービス、あるいは新興市場のビジネスを積極的に推進してゆくとともに、特に途上国に積極的に進出、新たな市場を広げていったのもPalmisano氏の時代である。
画像の出典は、2007年のIBMのAnnual Report
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