AS/400とPowerPCに寄り道していたが、話を2000年あたりに戻す。Gerstner, Jr.CEOの元で財務状態の再建とビジネスの転換を順調に図っていった、という話は連載495回で説明した通り。
もっともGerstner氏が本当に行なったのは、ビジネスの転換というよりは、企業文化の転換というか変革と言う方が正確だったのかもしれない。
画像の出典は、IBM News Room
Watson親子によって形成されたIBMの文化は非常に強固なもので、それはそれである意味好ましいものではあったのだろうが、その結果として外部の変化に背を向けるようなことになっていたため、これを改革しないことには小手先のビジネスの転換ではIBMの苦境を救うのは不可能であった。
このあたりの経緯は、Gerstner氏自身の著作である“Who Says Elephants Can't Dance?”邦訳は「巨像も踊る」)に詳しいので本稿では割愛する。最終的にGerstner氏は2002年2月末でCEOを退任、会長職も2002年一杯で退任し、後継はSamuel J. Palmisano氏となった。Palmisano氏は大学卒業後、そのままIBMに営業職として入社し、以後ずっとIBMの中で昇進してきた生え抜きである。
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巨象も踊るルイス・V・ガースナー(著)日本経済新聞社
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