次のアップデート「19H1」からは
自分たちで管理する必要がある
マイクロソフトは、昨年5月のブログでWindows 10のリリース方法についての変更を発表した。ただし具体的な方法については「SAC-Tの終了が決定したら、前もって皆様にお知らせします」としていた。
●Windows 10 のサービス オプションと SAC-T の終了について
https://blogs.windows.com/japan/2018/06/15/windows-10-and-the-disappearing-sac-t/#LcLqEooF0Sdf4XhD.97
ただし、具体的にどうなるのかは発表されていなかった。そして今年になって、ようやく方針を発表した。
●Windows Update for Business and the retirement of SAC-T(英語)
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Windows-IT-Pro-Blog/Windows-Update-for-Business-and-the-retirement-of-SAC-T/ba-p/339523
結果から言えば、無くなったのは「SAC」であり、タイミングとしてはSAC-Tが残った。一方でマイクロソフトは、従来のSAC-TをSACと呼ぶことにして、SAC-Tがなくなったと主張している。なんだかよくわからない話である。SACとマイクロソフトが認定する品質アップデートがなくなったことで、Windows 10の機能アップデートが持つ、明確なタイミングはリリース開始日のみとなった。
昨年からMicrosoftは公式ブログで大げさにいろいろと言っていたが、実際には、19H1から「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「更新プログラムをいつインストールするかを選択する」にあった更新チャンネルの選択がなくなるだけだ。ただし、今年4月に配信予定の19H1(Windows 10 Ver.1903)の場合、これまでSACを選択していたPCに関しては、自動的に60日のバージョンアップ延期が適用される。
現在の「Windows Update」→「詳細オプション」には、「機能更新プログラムには、…… 延期可能な日数は以下の通りです」という部分で最大で365日の延期が設定できるようになっている(Homeエディションではそもそもない)。「19H1へのアップグレード」に関しては、もし現在SACを選択している場合、この延期日数に自動的に60日が加算されて動作する。デフォルト値であるゼロが設定してあれば、19H1はリリースされてから60日以降にバージョンアップが行われることになる。
マイクロソフトとしては、企業向けであるため、少し気を使っていろいろとブログで語っているようだが、簡単にいえば、Windows Update for Businessは「終了」、今後は自分たちで管理してね、ということだ。
一般ユーザーでProエディションを使っているなら、とりありず今後は60日程度の延期を設定しておくといいだろう。Ver.1809のトラブルのとき、筆者はSACを選択していたおかげでトラブルに巻き込まれずにすんだ。「ドキュメント」や「ピクチャー」などのKnownフォルダーを移動させていたので、トラブルが発生する条件がそろっていたのである。このときは1ヵ月程度で解決したようなので、余裕をもって2ヵ月、つまり60日の延期をしておけば大丈夫という計算だ。
なお、Homeエディションの場合には、Windows Updateサービスを停止させてしまう方法がある。ただし、完全に手動なので、再開も手動でする必要がある。管理ツールの「サービス」から止める方法もあるが、コマンドラインを使うほうが簡単だ。
sc.exe stop wuauserv
sc.exe config wuauserv start=disabled
再開する場合には、以下のコマンドを実行する。
sc.exe config wuauserv start=demand
sc.exe start wuauserv
なお、現在の実行状態などについては「sc.exe query wuauserv」で、有効、無効については「sc.exe qc wuauserv」で表示できる。実行にあたっては管理者でコマンドプロンプトウィンドウを起動する点に注意されたい。また、これは品質アップデートも止めてしまうため、止めたままでは当然問題がある(念のために言っておきます)。
できれば、機能アップデートが始まる前、3月後半あたりにサービスを止め、大きなトラブルがなさそうなことを確認してから再開すればいいだろう。
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