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“牛柄のPC”はまだ生きている! Gatewayの13.3型ノートPC「NE336-A14Q」レビュー

2019年02月28日 17時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトラショータ

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 2018年12月4日、JR東日本は田町~品川間に新設する駅の名称を「高輪ゲートウェイ駅」に決定した。この駅名がネットを中心に物議を醸したのは記憶に新しいところではないだろうか。

 さて、駅名の是非はともかく、この駅名に由来してPC業界で話題を集めたものがある。それは、かつてPCメーカーとして存在した「ゲートウェイ(Gateway)」だ。1990~2000年代ごろのPC業界を知っている人なら、「懐かしい」と思う人も多いのではないだろうか。ゲートウェイは、1985年にアメリカで設立されたPCメーカーで、一時は世界市場のシェアで5位に食い込むほど勢いのあった企業だ。日本ではホルスタイン柄の化粧箱が注目を集め、“牛柄のPC”として広く認知されていた。

 その後、業績悪化のため徐々に事業規模を縮小し、最終的にはエイサーに買収、吸収されたのだが、実は現在でも「ゲートウェイ」というブランド名の製品は残っている。ゲートウェイブランドのPCは、関西を中心に展開する家電量販店「ジョーシン(上新電機)」で購入可能だ。

 では、そのゲートウェイブランドのPCはどのようなものが発売されているか。今回は、同ブランドの中から、13.3型ノートPCの「NE336-A14Q」を取り上げ、その詳細を見ていきたい。

軽くて非常にコンパクトな筐体
CPUにはCeleron N4100を採用

 まず、NE336-A14Qの外観から触れると、アルミニウムを採用した筐体は、シルバー一色でまとめられており、かなり金属感あふれる装いをしている。そして、手に取った第一印象は“薄くて軽い”である。スペックを見ると、厚さは13.0mm、重さは約1.26kgで、持ち運びに適しているのは間違いない。

ロゴとして牛柄はかろうじて残っているものの、化粧箱に牛柄が施されていない点は少し残念

 液晶パネルは、光沢のないノングレアタイプでIPS方式のものを採用。13.3型の液晶パネルには解像度1920×1080ドットを表示可能だ。さらに、ブルーライト軽減機能として「BluelightShield」を搭載しており、このあたりはゲートウェイブランドでもエイサーの技術が活かされている格好だ。キーボードは、日本語83キータイプのものを搭載。キーストロークは同1.5mmと若干浅めながらも、キーピッチは実測で約1.9mmとゆったりとしており、打鍵感は上々だ。

日本語83キーを採用したキーボード。キーピッチは広く採られているため、キーの打ちやすさに関してまったく問題がない

 CPUには、4コア4スレッドタイプの「Celeron N4100」を採用。このCeleron N4100はコード名「Gemini Lake」と呼ばれるCPUで、モバイル向けのAtom系列のコアを採用したものだ。ベースクロックは1.1GHzと低めながらも、バーストクロックは2.4GHzまで向上し、オフィス用途では十分なパフォーマンスを発揮する。また、TDPが6Wと非常に低い点も特徴の1つに挙げられよう。

 ストレージには、128GBのM.2 SSDを搭載。メインPCとして利用するには、容量的には寂しいものがあるが、セカンドPCとして持ち歩くには十分ではないだろうか。また、無線LANコントーラーにはIntelの「Dual Band Wireless-AC3165」を搭載し、IEEE802.11 a/b/g/n/acに対応。もちろん、Bluetooth 4.2もサポートしている。

左側面にはヘッドフォン/スピーカージャック、USB 3.0端子、Micro SDカードリーダーを装備
右側面は電源端子とUSB 3.0端子、それにMini HDMI出力端子だけと、いまどきのノートPCらしくかなりシンプルな構成だ

 さらに、オフィスソフトとして「WPS Office standard UWP 製品版」が付属している点も見逃せない。同アプリケーションは、「Microsoft Office」との互換性も備えているため、仕事やプライベートなど、ほかのPCで作成したファイルのやり取りなどもまったく問題がない。とくに仕事でPCを持ち運ぶユーザーにとっては、買ってすぐオフィスソフトが使える点はかなり魅力的ではないだろうか。

WPS Office standard UWP 製品版に含まれる「WPS Spreadsheets」。「Microsoft Excel」との互換性を有している

 そのほかのNE336-A14Qの主なスペックを、表にまとめておくので参考にしてもらいたい。

NE336-A14Qの主なスペック
CPUCeleron N4100(定格クロック1.1GHz,最大クロック2.4Hz,4C4T,キャッシュ容量4MB)
OS64bit版Windows 10 Home
メモリーDDR4-2400 4GB
ストレージ128GB SSD(Longsys「FORESEE LS-SSD」、Serial ATA 6Gbps)
グラフィックスIntel UHD Graphics 600(CPUに内蔵)
ディスプレー13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア、IPS
内蔵ドライブ
通信規格無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
サウンドRealtek High Definition Audio
インターフェースUSB 3.0端子×2、Mini HDMI出力端子(HDCP対応)、ヘッドフォン/スピーカージャック、Micro SDカードリーダー
サイズ/重量およそ幅316.0×奥行209.0×高さ13.0mm/約1.26kg
「PCMark 10」のスコアー

 それでは、このNE336-A14Qが、どの程度のパフォーマンスを備えているか、「PCMark 10」(Version 1.1.1739)で確認してみよう。今回は、無料版でも利用可能なPCMark 10“無印”を実行している。その結果だが、CPUの動作クロックの低さもあって、総合スコアとなるPCMark 10 scoreは1716はお世辞にも高くない。だが、PCの基本性能を測るEssensialsのスコアは高く、ビジネスアプリケーションの性能を示すProductivityも、それに続くまずまずの結果を残している。その一方で、コンテンツ制作のパフォーマンスを測るDigital Content Creationのスコアは低く、フォトレタッチなどの作業にはあまり向いていないことがわかる。

ベンチマーク実行時とアイドル時の消費電力

 さらに、PCMark 10実行時と、30分間放置した時点を「アイドル時」として、消費電力を「Watts up? PRO」で測定してみた。すると、NE336-A14QはPCMark 10実行時でも30Wに達しておらず、アイドル時にいたっては10W以下と非常に優れた省電力性を見せた。バッテリーの公称持続時間は約7時間となっているが、それも納得のいく結果である。

価格は5万円台とかなりお買い得
PCを携行したいのなら一考の価値アリ

 肝心の価格だが、NE336-A14Qは実売で5万4000円と非常にリーズナブル。さすがに、ゲームをプレイするといった用途には向かないものの、セカンドPCとして持ち運ぶにはまさに打って付けのPCである。外出先でも使用できる軽いPCが欲しいと思っているユーザーにとって、このNE336-A14Qは一考の価値ありだ。

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