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T教授の「戦略的衝動買い」 第520回

付箋サイズの本家電子メモパッドを衝動買い

2019年02月20日 13時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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筆記イメージは視認性重視の太字
グリーン発色のLCDの視認性は最高

 さて、肝心のBB-12の筆記感覚や筆記文字のイメージはどうだろうか? 過去すべてのBoogie Boardを衝動買いし、ユーザとして使ってきた感覚では、もともと、Kent Display社のBoogie Boardは多少ボールド(太字)気味だが視認性を重視しているように思える。

 大陸産の“なんちゃってブギーボード”は、どちらかと言えば、視認性よりもより多くの詳細な文字を表現する方向に向かっているようだ。しかし、ご本家のBoogie Boardは相変わらず視認性重視のスタンスだ。実際に過去のBoogie Boardと最新のBB-12を並べて、同じように筆記してみると、その目指すところがよく分かる。

 比較的新しい「Boogie Board Blackboard」を比較対象にして同じようにそれぞれのスタイラスで筆記してみた。予想どおり、インクの色味はグレー系かグリーン経系かの違いはあっても、いずれもBoogie Board独特のボールドで視認性の高い表現だ。

筆者も愛用している大きなサイズのBoogie Boardである「Blackboard」も色味は異なるが、どちらかと言えば視認性に重点を置いたボールド系の筆跡だ

筆者も愛用している大きなサイズのBoogie Boardである「Blackboard」も色味は異なるが、どちらかと言えば視認性に重点を置いたボールド系の筆跡だ

BB-12は同傾向のボールド系筆跡で、よりコントラストの強いグリーン系の文字が特徴だ

BB-12は同傾向のボールド系筆跡で、よりコントラストの強いグリーン系の文字が特徴だ

 ボールドで視認性の高いBoogie Board純正系か、視認度が多少低くても精細な文字や図が描ける方が良いかはユーザそれぞれ、またその使い道だろう。もしアナログの付箋紙と同様の目的で使うなら、筆記内容が強く表現できる視認性に重きを置いた現在の技術は極めて有利だ。

どちらかといえば、視認性よりも精細文字や図の表現に重点を置いた大陸系のなんちゃってブギーボード(左)

どちらかといえば、視認性よりも精細文字や図の表現に重点を置いた大陸系のなんちゃってブギーボード(左)

機種や販売メーカーが違っても、精細文字の表現に重点をおくところはなんちゃってブギーボードの特徴かもしれない。中央のBB-12と筆跡のイメージが大きく異なる

機種や販売メーカーが違っても、精細文字の表現に重点をおくところはなんちゃってブギーボードの特徴かもしれない。中央のBB-12と筆跡のイメージが大きく異なる

なんちゃってブギーボードはサイズが大きくなって20インチクラスでもアプローチは同様だ。LCDパネルの提供会社がすべて同じなのかもしれない

なんちゃってブギーボードはサイズが大きくなって20インチクラスでもアプローチは同様だ。LCDパネルの提供会社がすべて同じなのかもしれない

 かつてはBoogie Boardも、視認性一点張りの世界から多少の精細性に軸足を移動しかけたJOT 4.5のような機種もあった。しかし、Kent Display社の良さを表現するには、視認性を最高に高めることのできるグリーン発色のLCDパネルがベストだろう。

Kent Display社も数年前の「JOT 4.5」のころは精細文字に向かいかけたことがあったようだ。今ではグリーンのボールド文字はBoogie Boardのトレードマークになった感じが強い

Kent Display社も数年前の「JOT 4.5」のころは精細文字に向かいかけたことがあったようだ。今ではグリーンのボールド文字はBoogie Boardのトレードマークになった感じが強い

 そういう意味で、目的が明確なら今回のふせんサイズ電子メモパッド「Boogie Board BB-12」はオススメだ。スタイラス挿抜のめんどうさと、正方形LCDパネルの採用は次回の課題かもしれない。その2点さえ改良されれば、次回こそ全色衝動買いしたいアイテムだ。

完全な正方形のLCDパネルの採用と、抜き差ししやすいスタイラスのホールド方法の解決が次回の課題だ

完全な正方形のLCDパネルの採用と、抜き差ししやすいスタイラスのホールド方法の解決が次回の課題だ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:「Boogie Board BB-12
・購入:ヨドバシ.com
・価格:2910円


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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