「Boogie Board」(LCD Writing Tablet)なる怪しげな名前の米国製“電子メモパッド”を初めて個人輸入したのは、今から2年半ほど前だっただろうか。米IMPROV Electronics社が大学と共同開発・生産し、日本国内ではキングジムが販売代理店を行なっている。
たった120グラムほどの薄くて軽量な黒いプラスチック板に、爪の先や付属のスタイラスペンで、1ページだけ自由に文字や絵が描けて残しておける。微妙な筆圧に反応する筆跡が気持ち良い。結果を永遠に保存するにはデジカメで撮影する以外に手段はなく、次に新しくなにか描きたい時には今の結果を消去ボタンを押して一気に消してしまうしかないという“割り切りのプロダクト”だった。
極めてシンプルな設計思想は、分かりやすいことを至上とする米国市場では大歓迎され、アッという間に普及した。ラッキーなスタートを切ったBoogie Boardだったが、その後、市場の要求もあり、10.5型画面と市販乾電池(単6アルカリ2本)を採用したBB-2、充電方式のバッテリーを採用し、PCとのUSBケーブル連携によるPDFデータ保管モデルであるBB-3を発表した。
しかし、いずれのモデルも初代のシンプルで分かりやすいBoogie Board(BB-1)を超えることはなかった。2年後の2012年9月に出荷開始された最新のBoogie Board (BB-4)は、国内型番の示すように第4世代のBoogie Boardだ。
新商品が、過去のモデル展開の延長上にあるとすれば、クラウド連携のコミュニケーションモデルであってもおかしくないが、今回発表されたモデルは、初代Boogie Board(BB-1)とほぼ同機能のシンプルモデルだった。初代モデルの無骨さは消え、全体的にきちんとデザインされた印象になった。
付属のスタイラスペンも、本体に綺麗に収まり、上部がもっとも分厚く下に向かって徐々に薄くなるデザインだ。筆記面もそれに従い緩いスロープを描く。本体は、デスク上では滑りにくく、以前はオプションだったマグネットが背面に埋め込まれ、オフィスのスティール家具や、家庭の冷蔵庫の扉などに簡単に貼り付けることも可能となった。
ストラップホールが標準装備され、吊り下げることも、そこにスタイラスを挿入することでBoogie Board自体をデスクやテーブル上で立てかけることも可能となった。10.5型のBB-2と同じく、市販のボタン電池(CR2032:1個)を使用、5万回の書き込み、消去を行なえる。
総重量はスタイラスペン込みでオリジナルのBoogie Board (BB-1)より30g(実測)重くなっている。新しいBoogie Board(BB-4)は、ストラップホールの標準採用や、スタイラスの本体収納、市販ボタン電池の採用、誤消去防止スイッチ、背面マグネットの埋め込み、スリップ防止裏面材の採用など多くの改良点、改善点があり、ほぼ初代のBoogie Boardの改善スべき点はすべてクリアされている。
実際にすべてのモデルのいずれかを毎日使っている筆者が一番気に入った点は、筆記時の筆跡のコントラストだ。実際に使ってみるとそのクッキリさはありがたい。従来より、Boogie Boardに描いた文字や図形は、オフィスにある普通のコピー機やスキャナーでは複写は難しく、大抵の場合は、デジカメによるカラー撮影しか手段がなかった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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