さとうなおきの「週刊アジュール」 第81回

Azure Data Lake Storage Gen2、Azure Data ExplorerがGA

地理冗長化したAzure Storageのセルフフェールオーバーが可能に

Azure Migrate：新機能のプライベートプレビュー

　Azure Migrateは、オンプレミスのVMware環境のAzureへの移行を支援する無料サービスです。オンプレミス環境の検出、アセスメント、依存関係のマッピング、VMのサイジングなどが可能です。そして、Azure Site Recoveryを使ったAzure Virtual Machinesへの移行、Azure Database Migration Serviceを使ったAzure SQL Databaseを行うことができます。

　Azure Migrateでは、新しいユーザーエクスペリエンス、パートナーツールとの統合、Hyper-V環境のアセスメントといった新機能が計画されています。これらの機能のプライベートプレビューの受付が始まりました。興味のある方は、お早めに登録してください。

• ブログポスト「Help us shape new Azure migration capabilities: Sign up for early access!」

Azure Automation：Azure PowerShellモジュール更新Runbook

　Azure Automationは、PowerShell/Pythonベースのプロセス自動化、構成管理、更新プログラム管理のサービスです。

　Azure AutomationでAzure PowerShellモジュールを更新するためのRunbookが、オープンソースになりました。

• 更新情報「Azure Automation : Azureモジュールの更新用 Runbookがオープンソース化されました」

Azure Monitor：1月のアップデート

　Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

　Azure Monitorの一機能であるAzure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

　Azure Monitorの一機能であるAzure Application Insightsは、APM（アプリケーションパフォーマンス監視）ツールです。

　前回紹介したAzure Log Analyticsの1月のアップデートに加えて、Azure Application Insightsも含め、Azure Monitor全体のアップデートがまとめられています。

• ブログポスト「Azure Monitor January 2019 updates」

Azure Application Insightsのアプリケーションマップ

Azure DevTest Labs：単一リソースグループ

　Azure DevTest Labsは、VMベースの開発/テスト環境の用意を容易にするサービスです。

　Azure DevTest Labsのラボのリソースを、単一のリソースグループ内に配置できるようになりました。

• 更新情報「Azure DevTest Labs:ラボのためにリソース グループ コントロールを構成する」
• ブログポスト「Configure resource group control for your Azure DevTest Lab」

Azure Service Fabric：パーティークラスター終了、6.4 Third Refresh

　Azure Service Fabricは、Windows Server/Linux上で動作するマイクロサービスプラットフォームであり、コンテナーオーケストレーターでもあります。

　Azure Service Fabricクラスターを無料で簡単に試用できるパーティークラスターの提供が、終了されることになりました。今後、Azure Service Fabricクラスターを無料で試用するには、Azure無料アカウントをお使いください。

• ブログポスト「Discontinuing Party Clusters」

　2018年12月にリリースされていた6.4に続いて、Azure Service Fabric 6.4 Third Refreshがリリースされました。

• ブログポスト「Azure Service Fabric 6.4 Refresh Release」

Azure DevOps：スプリント147

　Azure DevOpsは、Azure Pipelines（CI/CDパイプライン）、Azure Boards（作業追跡ツール）、Azure Artifacts（パッケージ生成/共有）、Azure Repos（プライベートGitリポジトリ）、Azure Test Plans（テストソリューション）で構成される、開発チーム向けのサービスです。

　1月にリリースされていたスプリント146に続いて、Azure DevOpsのスプリント147がリリースされました。

　スプリント147では、Azure Artifactsタスクでのプロキシのサポートなどの新機能があります。

• 更新情報「NuGet、npmなどのArtifactsタスクでのプロキシのサポート - スプリント 147 更新プログラム」
• リリースノート

Azure DevOps Projects：Azure Functions、Azure Cosmos DB

　Azure DevOps Projectsは、好みのプログラミング言語で開発するWebアプリケーションに対して、Azure App Service（Web Apps、Web App for Containers）などの実行環境、Azure DevOps上のGitリポジトリやCI/CDパイプライン、Azure Monitor（Azure Application Insights）による監視といった、DevOpsのサイクルに必要なすべてを自動的に構成してくれるサービスです。

　Azure DevOps Projectsで、アプリケーションのデプロイ先として、これまでサポートされていたAzure App Service、Azure Kubernetes Service (AKS)、Azure SQL Databaseに加えて、Azure Functions、Azure Cosmos DBがサポートされました。

• ブログポスト「Azure DevOps Projects supporting Azure Cosmos DB and Azure Functions」

Azure DevOps ProjectsでのAzure Functionsのサポート