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ブランドの秘訣はデザインと見せ方:

バルミューダが愛される理由

2019年02月13日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 扇風機やトースターが人気のバルミューダは多くのファンに愛されるブランドだ。ブランド作りの秘訣は製品のデザインと販売戦略などにありそうだ。アップルのやり方にも少し似ている。同社が2月12日に韓国で開催した新製品発表会およびプレスツアーに参加してそう感じた。

●まねする会社は怖くない

 「かつて日本には数多くの家電メーカーがあった。いくつかは外資に買われて、家電事業を売却し、あんなに輝いていた日本の家電事業がここ10年で早い勢いで減衰に向かっている」

 バルミューダ寺尾玄代表は発表会の冒頭でそう述べた。

バルミューダ寺尾玄代表

 「かつてはテクノロジーだけで売れたものが売れなくなってきた。どんな技術も多くの人に必要とされてたくさんの人に使われるほど安くなり、利益を生むことが難しくなってきた。そんな中、メーカーが何を提供するかといえば体験だ。お客様に販売しているのは家電で得られるより良い体験だ」

 モノより体験というのは寺尾代表がくりかえし言ってきたこと。体験として重視しているのはデザインだ。

 同社が発表したのは新型の空気清浄機「BALMUDA The Pure」。2013年発売の旧機種「AirEngine」と同じく、本体幅が狭くて背が高いタワー型デザインだ。寺尾代表はタワー型デザインが多くの会社にまねされたことをうれしいと言い、スライドで本物と本物そっくりのコピー製品を並べてみせた。

 「模倣することはクリエイティビティがないことを宣言しているようなもの。模倣する会社は競争相手として恐ろしくない」

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