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ブランドの秘訣はデザインと見せ方:

バルミューダが愛される理由

2019年02月13日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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●デザインは機能の一部

 新製品BALMUDA The Pureは光のデザインが特徴だ。

 本体下部の吸気部から流路が光る。これはただの演出ではなく空気清浄機が空気をきれいにしていることを利用者が体感するために設けた機能の1つだ。

 寺尾代表いわく、空気清浄機の問題点は何をしているか分からないこと。空気清浄機が空気をきれいにしていることを利用者が分かるようにしたいと選んだのが光だ。光に照らされるとほこりが吸い込まれている様子が見えるようになり「想定をはるかに超える満足度の高さ」(寺尾代表)があるという。

 機能としての光を目立たせるため、本体側面はAirEngineにあったボタンなどをなくして極力何も見えないようにした。

BALMUDA The Pure(左=新製品)、BALMUDA AirEngine(右=旧製品)

 利用者に運転状況を知らせるという意味では本体にインジケーターをつけたり、スマホの専用アプリを使うという方法もある。それをデザインとして製品の体験に落とし込んでいくのがバルミューダのやり方だ。そのため「光を演出として使ったといわれると非常に不本意」(寺尾代表)とまで言う。

 BALMUDA The Pureは外側だけではなく内側も変わり、円筒型フィルターは箱形フィルターに、ファンは2枚から1枚+整流翼になった。ファンとフィルターの性能はともにAirEngineよりも上がっている。

ファンが入った本体上部はモノトーンになった

背面もやはりホワイトのみのモノトーンになった

円筒状のフィルターは箱状のフィルターに変わった

 新搭載のTrueHEPAフィルターはAirEngineに搭載しようとしたが十分な風量が確保できず見送った過去があった。新製品で風の勢いを補う整流翼はジェットエンジンなどに使われる部品をアレンジしたもの。「上から見たときの美しさにも利いている」(寺尾代表)と言い、あくまでデザインが中心にあることを伺わせた。

整流翼。風の勢いをかせぐための部品

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