「Android Enterprise Recommended」を取得したグローバル9社のうちの1社に!
Googleのお墨付きを受けた「CLOMO MDM」のユーザー会が開催
2019年03月14日 09時00分更新
クラウド&モバイル時代にマイクロソフトの進む道
次のセッションは「クラウド時代のセキュリティ~マイクロソフトの進む道~」というお題で、日本マイクロソフト パートナー事業本部 ISVビジネス推進本部 福地洋二郎氏が登壇した。
マイクロソフトは10年前、2008年にはWindowsとOfficeの2本柱で、製品のライセンス販売が中心で、競合他社と激しい争いをしていた。しかし、2018年には、インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジを主力にして展開しており、パートナーを重視しているという。
「今まではプロダクトの売り上げが社員のKPIでした。現在はお客さまがクラウドの利用量、つまりユーザーがどれだけ活用しているかがKPIになっています」(福地氏)
スライドに大きく「1425%」と表示され、福地氏は「何の数字でしょう」と問いかけた。答えは、サイバー攻撃を行なうときのROI(投資収益率)だという。たとえば、100万円を投資して攻撃すると1425万円の利益が得られるということ。これだけ儲かるのであれば、サイバー攻撃が増える一方なのもうなづけるところ。
世界でもっともサイバー攻撃を受けているのが、アメリカの国防省で、2番目がマイクロソフトと言われているそう。そこで、クラウド部分のセキュリティを強化し、世界各国91のコンプライアンスに適合しているという。さらに、サイバーディフェンスオペレーションズセンターで、Azureを監視。サイバークライムセンターでは、FBIや日本の警察と連携し、攻撃者の位置を特定して情報を提供している。
「Windows MobileでCSP(構成サービス プロバイダー)に対応していましたが、Windows 10でも対応しています。アップデートのリリースを追うごとに対応CSPを増やしています。もともと41個でしたが現在は66個のCSPに対応しています」(福地氏)
導入検討中のUSENも登壇
ユーザー事例としては珍しく、検討段階の会社も登壇した。お題は「タブレットを使った店舗向けサービスにおける新たなMDM活用の可能性」でUSENの野村氏が登壇した。「実はCLOMOに出会ったばかりで、これから導入しようと思っています。今日この壇上に立ったので、導入せざるを得ない状況です(笑)」(野村氏)
野村氏は、店舗における各種サービスでタブレットを利用する上で、たくさんの問題が出てきたと語る。Wi-Fi接続が不安定だったり、バージョンアップがユーザー操作に依存していたり、逆にOSの自動更新により不具合対策が後手に回ったりした。キッティングが煩雑なうえ、遠隔リモート操作で設定が変更できず、運用コストが増加。サーバーと端末間のセキュリティも心配だった。
「そこで出会ったのがCLOMOでした。まだ使ってないので、想像で実現できることを書いてみました(笑)」という野村氏は、Android Enterpriseにいち早くキャッチアップしているところに期待しているという。また、業務用にWiFiを固定したり、専用アプリを指定したり、ユーザーによる初期化を制限することで、業務用のサービスを使えるようにしたいという。「遠隔でなんでもできそう。ゼロタッチ・キッティングや遠隔監視もどうやらできそうだと。何よりも業務端末なので、不正サイトへはアクセスさせたくないですし、盗難の時に端末をロックできることも重要です」(野村氏)
USENではCLOMOの導入を予定しているが、一緒に新しいサービスも検討しているという。たとえば、店舗向けサービスを顧客の端末に提供したり、タブレット以外のIoTデバイスも遠隔管理することを考えているそうだ。
企業におけるモバイル端末の導入は今後も進むことは確実。数年単位でリプレースされる最新端末の効率的な管理は、今後重要課題となっていくだろう。そんな流れの中、EMM市場で8年連続シェアNo.1を謳っている「CLOMO」は、「Android Enterprise Recommended」というお墨付きをもらい、さらに活躍の場を広げていきそうだ。