このページの本文へ

ペヤング北海道ジンギスカン風は北海道で成功する可能性が低い

2019年02月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

なぜ北海道は「やき弁」だったのか

 ご存知の方も多いと思うが、カップ焼きそばの販売テリトリーは、はっきり分かれている。東北・信越地方においてはマルちゃん「焼きそばバゴォーン」、西日本では日清食品「日清焼そばU.F.O.」、そして関東ではペヤング、北海道ではやき弁だ。

 こうした分布図ができあがった背景には、それぞれ理由はあるはずだが、北海道においては東洋水産の販売流通網が強かったからだと言われている。東洋水産はもともと北海道で水産加工品を製造していたから、道外他社よりロジスティックスで有利だったのだ。

 逆に、その利が通用しない地域では勝てなかった。北海道で強かったのではなく、北海道では生き残れたと言った方が正しいのかもしれない。

ペヤング再び北海道侵攻へ

 当初はペヤングも北海道で売られていたが、苦戦を続け市場から撤退。その後は一部ディスカウントストアなどで、細々と手に入れられる程度になっていた。

 だが2015年、あの「Gの悲劇」からの劇的再生により、ペヤングは北海道への侵攻を再開したのだ。まずは本土流通の出島たるセブン-イレブンに拠点を築いたというわけである。

 捲土重来。その意気や良し。しかし、前途は多難だ。なにしろ流通網の差が圧縮された今でも、やき弁が強い。理由については「中華スープが付いていたから」とする説が有力だった。

カテゴリートップへ

もぐもぐ動画配信中!
アスキーグルメ 最新連載・特集一覧