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ペヤング北海道ジンギスカン風は北海道で成功する可能性が低い

2019年02月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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北海道には「ペヤング」がない

 関東のみなさんにとって、カップ焼きそばと言えば「ペヤング」だろう。北海道ではそれがマルちゃん、すなわち東洋水産の「やきそば弁当」なのである。

 略して「やき弁」。1970年代半ばの販売開始以降、現在に至るまでカップ焼きそばの王者として、北海道に君臨し続けてきた。現在ではジンギスカン並みのソウルフードとして定着していると言っていい。

 以下は、最寄りのホクレンショップ(北海道の農協さんがやっている中規模スーパーマーケット)1店舗で入手できた、やき弁のバリエーションである。

 画像中央が標準タイプ(100g)。この標準タイプには、画像にはないが「大判(130g)」、画像下の「超盛り(200g)」の3サイズがある。周りを囲むのはバリエーションで、ほかにも「塩バター風味」「焼きとうきび風焦がし醤油味」などご当地メニューが存在する。

 まるでトヨタのカーラインナップのようなスキのなさ。ほかがちょっとやそっとの変わり種、変化球で挑んできても、もはやビクともしない布陣である。

 ゆえにここ北海道には、変態ペヤングの居場所はない。そもそもペヤングどころか、全国シェアの過半を占める日清食品の製品ですら、北海道では完全に劣勢なのだ。

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