完全直立になった
デザインも新しい4K有機ELテレビ
ソニーはCES 2019において、4K有機ELテレビの最上位シリーズ「A9G」も披露した。画面サイズは77型/65型/55型の3サイズで、会場内には77型/65型を展示。米国で春以降に順次発売する。価格は未定。
ソニーの有機ELの特徴としてまずお伝えしたいのが、4K有機ELテレビの初代モデルとして登場した「A1」以来採用されていた、奥に傾斜した一枚の板のようなデザインが廃止され、直立スタイルとなったことだ。公式の説明は壁掛け時の薄さを重視した変更とも読めるが、日本のユーザー的には上向きで画面に照明が映り込むデメリットも解消されているのがうれしいところ。
高画質映像プロセッサーには「X1 Ultimate」を搭載。有機ELは従来通り外部調達のものになるが、2019年仕様のパネルとなり輝度スペックもやや引き上げられている。ソニー独自の「Pixel Contrast Booster」も搭載した。
画面全体が振動して音を出すサウンドシステム
サウンドについては有機ELパネルの画面自体が振動して音を出すことで映像と音の一体感を高める「Acoustic Surface Audio+」を引き続き採用。画面を振動させるアクチュエーターは新規設計とする一方で、2018年モデルの3ヵ所から2ヵ所駆動する方式へと変更された。サウンドはアップデートで立体音響の「Dolby Atmos」にも対応する。
8K液晶の「Z9G」、そして4K有機EL「A9G」に共通する特徴として、画質モードではNetflixと共同開発した「Netflix画質モード」のほか、新たに「IMAX Enhanced」にも対応。「Netflix画質モード」の実装の方式はNetflixに映像パラメーターまで開示して独立モードになるのに対して、「IMAX Enhanced」はソニーが標準で提供するカスタムの映像モードが「IMAX Enhanced」の推奨する条件を満たしているという認証プログラムに近いかたちとなる。
UI周りは従来どおりでGoogleアシスタント built-in。ただ、CES 2019のデモンストレーションは画質のみに限られていた。アップルのAirPlay 2とHomeKitにもアップデートで対応を予定している。
ソニー待望の8K液晶の「Z9G」、そして完成度を高めた4K有機EL「A9G」。特にソニーの8Kは8K放送が既にスタートしている日本での展開も気になるモデルだ。
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