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CES 2019レポート 第26回

世界初! 中国メーカーによる折れ曲がるスマホ「FlexPai」のインパクト

2019年01月12日 12時00分更新

文● 山根康宏 ●編集 ASCII編集部

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ついに実現! 折り曲がるスマホ

ディスプレーが曲げられるスマホがついに登場

 世界初の「曲げられるディスプレー」を採用したスマートフォン「FlexPai」が、CES 2019のRoyoleブースに展示されていました。昨年(2018年)10月に北京で発表されたFlexPaiは、あまり名前の知られていないメーカーが生み出した世界初の製品ということもあり、大きな注目を集めています。しかも展示されていた製品は試作品ではなく、現在中国で発売している実際の製品とのことです。

二つに折りたたむとスマートフォンサイズになる

 FlexPaiは開いた状態では7.8型(1920x1440ドット)のディスプレーで、一般的なタブレットのように使えます。本体の左側はベゼルの幅が太くなっており、この上部にカメラを内蔵しています。サイズは190.35×134x7.6mm、重量320gと、このサイズのタブレットとしては一般的な大きさではないでしょうか。

開いた状態では普通のタブレットに見える

 左側のベゼル幅が太いものの、ここに指をかけられるので片手でも持ちやすいと感じました。もちろん縦向きにして使うことも可能です。OSはAndroid 9.0ですがUIをカスタマイズした独自の「Water OS 1.0」を搭載しています。

左のベゼル部分は片手持ちの時に便利

 カメラは2000万画素と1600万画素のデュアル。背面にカメラは無く、この2つのカメラは本体を折り曲げると、使うディスプレーの向きによってリアカメラとしてもフロントカメラとしても使うことができます。

折り曲げたときはリア・フロントどちらの用途にもなる2つのカメラ

折り曲がること以外は
スマホの流行の機能を搭載

 背面は光沢感を強めた仕上げですが、濃紺系の色合いは落ち着いたイメージ。本体真ん中は折り曲げるために蛇腹状の硬質ゴム素材になっています。なお、左側には製品のロゴとRoyoleのメーカー名がプリントされています。

背面の中央は蛇腹状になっている

 外部コネクターはUSB Type-C、SIMトレイはデュアルSIM仕様でDSDSに対応します。折りたたんだときは2枚のSIMがそれぞれの面で独立して動かすことも可能とのこと。つまり2台のスマートフォンを裏と表に張り合わせたように、通信回線を別々に利用できるそうです。

外部コネクターとSIMトレイ

 ヒンジ部分の折り曲げは20万回のテストをクリアしています。1日100回折り曲げても5年以上持つ計算です。

特徴あるヒンジ部分

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