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Adrenalin 2019 Editionは機能が盛りだくさん!

Radeon SoftwareがVRなどのリモートプレイ対応と大幅に進化!

2019年01月21日 15時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラ ハッチ

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Vega系GPU向けの自動OC機能が実装

 GPUのパフォーマンスを直接チューニングする機能として、AMDは“WattMan”というインターフェースを提供している。GPUのオーバークロックからファン回転数調整まで実行できるので、Afterburnerなどが要らない……というのがRadeon系の魅力のひとつでもあるのだが、今回WattManにはVega系GPU向けに自動OC機能を組み込んできた。

 ボタンをクリックするだけでGPUやVRAMをOCできるというものだが、面白いのは“Undervolt”、つまり電圧を下げることで省電力も目指せるという点だ。ワットパフォーマンスの良くないVega 56/64の泣き所だが、少しでも改善しようという努力が感じられる。

 この自動OC機能はライバルの「NVIDIA Scanner」のように描画とコンピュートタスクで負荷をかける訳ではないのですぐ反映されるが、そのクロックで安定動作する保証はないし、毎回同じクロック設定になる訳でもない。かなり運要素のある機能といえる。

WattMan設定を開き、プロファイルを「カスタム」に変更することで自動OC機能「チューニングコントロール」が利用可能になる。GPUのUnderbolt(電圧下げ)、GPUのOC、そしてVRAMのOCの3つのボタンがあるが、どれかひとつしか選択できない

ユーザーの自己責任だけど実行して良いの?(意訳)というメッセージが表示されるが、ここで「Continue」をクリック。続いてウインドウ右上の「適用」をクリックすることではじめて選択が反映される

Vega 64リファレンスカードで「Auto GPU Overclock」を試したところ、定格1650MHzのコアが1740MHzまで上昇した。ただこの状態で負荷をかけると逆に性能が下がる、あるいは落ちたのであくまでオマケ的な要素と考えるべきのかもしれない

 その他、ReLiveの機能を補完する拡張もRadeon Settingsに組み込まれており、無償で利用できる機能としては、かなり充実度の高いものとなってきた感がある。

ReLiveで録画した動画やスクリーンショットはRadeon Settings上でも確認できるのは前と同じ

ReLiveで録画した動画に対し簡単なトリミング編集を行なえるようになった

ReLiveで録画する際にWebカメラや好きな画像などをオーバーレイする機能があるが、この表示エリアを直感的に編集する機能が強化された

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