16日に行なわれたHTCの「2019 VIVE デベロッパー・デー」にて、AMDのDirector and Worldwide Business Head|XR & Display AllianceであるDaryl Sartain氏が登壇。VRで使えるストリーミング技術について語った。
AMDは1969年に創立し、今年で50周年を迎える。CPUとGPUを提供している唯一のベンダーとして、これまで世界の第一線を突き進んできた。
現在AMDでは、日々テクノロジーに没入感も求めているという。さまざまなデバイスがあるなか、VRはコンテンツとインタラクションするという点で最善の方法だ。さらに次のステップとして、直感的なコンピューティングが必要である。AMDがそれを実現するために、グラフィックスやPC、サーバーといったソリューションにAIや機械学習を取り込んでいきたいと考えていると語る。
今回紹介するのがグラフィックスドライバーのソリューションである「ReLive」だ。ReLiveはすでに公開されており、現在のバージョンではストリーミングテクノロジーでハードウェアの最適化が可能。たとえば、PCからストリーミングしてモバイルアプリの「AMD Link」経由でモバイルデバイスへ展開するといったことができる。
このソリューションは、ゲーミング業界はもちろんVRも大きなターゲットだ。そのため、HTCとVRで協業して「ReLive for VR」というソリューションを一体型ヘッドセット「VIVE Focus Plus」で最適化するよう開発している。
これにより、PCやクラウドコンピューティングによって生成されるフルパフォーマンスのVRコンテンツを「VIVE Focus Plus」で利用できるようになる。また、「VIVE Focus Plus」専用のコンテンツだけでなく、既存のPC用VRコンテンツも、ハイパフォーマンスなPCからWi-Fi経由で「VIVE Focus Plus」にストリーミングすることで利用できるようになる。