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Adrenalin 2019 Editionは機能が盛りだくさん!

Radeon SoftwareがVRなどのリモートプレイ対応と大幅に進化!

2019年01月21日 15時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラ ハッチ

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アドバイザーやGIFエクスポートが目玉の「Radeon Overlay」

 Radeon搭載のPCを起動して「Alt+Z」キーを押すと、ゲーム画面の右側に「Radeon Overlay」と呼ばれるコンソールが出現する。基本的な機能としては、録画機能「ReLive」の制御やOC機能である「WattMan」、省電力機能である「Chill」などに直接アクセスできる。

ゲームプレイ中でも「Alt+Z」キーを押すとRadeon Overlayが出現。ここから実に多くの機能にアクセスできる。ただオーバーレイが上手くでなくなる不具合もあるので、機能的にはまだまだ改善が必要だ

 今回のリニューアルの目玉は、ハードウェアのアップグレードを示唆してくれるという“ゲームアドバイザー”機能だろう。これはゲームのフレームレートなどを計測し、それを元にゲームの画質設定をサジェストしてくれるというもの。

 ただし、アドバイスは“高度なレンダリングオプションを拒否する”といった漠然としたものも含まれているため、少々わかりにくいものがある。このあたり、ライバルである“GeForce Experience”やAMDが以前使っていた「AMD Gaming Evolved(Raptr)」には劣る点だ。

「ゲームアドバイザー」を開き「監視を開始する」をクリックすると、1分ほどフレームレート計測が行なわれ、結果が提示される。60fps以上なら特別なアドバイスは出ない模様

60fpsを下回る環境の場合「推奨」の所を開くと60fpsに到達するためのアドバイスがいくつか提示される。ただゲーム内のどの設定をどこまで下げろというような、具体的な指示はほぼないのが残念

 録画機能「ReLive」については、後述するAMD Linkからアクセスするのが手軽だが、Radeon Overlayからアクセスすると、シーンをGIFアニメにエクスポートする機能が利用できる。録画中にGIFアニメ生成用のショートカット、またはOverlay上のボタンを押した時点から最大30秒遡ったシーンをGIFアニメ化する。

ReLiveで録画している状態で「CTRL+Shift+J」を押すか、Overlayのボタンをクリックすると押した時点から最大30秒遡ってGIFアニメが生成される。パレットを最適化するためか、GIFアニメを生成するのに数分の猶予が必要だ

「Forza Motorsport 4」でGIFアニメを作ってみたところ。ここぞと思った瞬間に押せるよう、ゲーミングキーボードのショートカット機能にCTRL+Shift+Jを記録しておきたい

 その他、Radeon OverlayからはRadeonのWattManプロファイルを変更する機能、ChillやFRTC(Frame Rate Target Control)のオン・オフなどがあるが、既存の機能の中で個人的に非常に有用と感じているのは“パフォーマンス・メトリック”の表示機能だ。

 これはゲーム画面のフレームレートのほかに、GPU温度やクロックなどを画面上にオーバーレイ表示してくれるものだが、今までMSI「Afterburner」や「RivaTuner Statistics Server」+「HWiNFO」といったサードパーティー製ツールを使っていた人には常駐ツールを減らせるので大きなメリットがある。

「パフォーマンス」タブを開き、「メトリックを表示」を有効にしよう。表示できる要素は「メトリックを選択」で絞り込める。GPU関連の情報をメインに拾ってくるが、CPUの使用率も拾えるようだ

ただし、実際に表示させてみたところ。CPUの使用率が表示されないのは、今回の検証環境がインテル製CPUだからと推測される。温度の単位が「℃」ではなく「C」だったり、VRAMまたはRAMの使用率が%ではなく実容量(GB)になっているなど、細かい部分のミスが目立つ

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