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業界人の《ことば》から 第322回

新4K8K放送、積極的に観たい人は10%

2018年12月14日 15時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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オリンピックまでに広がるのか

 4Kチューナー内蔵テレビは、シャープ、三菱電機、東芝映像ソリューション、ピクセラ、ハイセンスジャパン、LG電子ジャパンがすでに製品を発表済みで、パナソニックとソニーが商品化の意向を明らかにしているが、12月1日の放送開始に製品発売が間に合ったのは、シャープ、三菱電機、東芝映像ソリューション、ピクセラの4社。足並みが揃っていない点も気になる。

 JEITAの柵山会長は「4K/8K技術の応用展開として、防災、医療・健康、教育などでも新たな価値の創造が期待できる」と、普及に時間がかかっている放送分野以外への応用も視野に入れることを示す。

 「2020年の東京オリンピック/パラリンピックでは、新4K8K衛星放送により、その場にいるような臨場感を最高の画質と音質を楽しんでもらえる受信機器を、より多くの視聴者に提供したい」とJEITAの柵山会長が語るように、政府では2020年には全国の約50%の世帯で視聴できることを目標に掲げている。

 果たして、2020年の東京オリンピック/パラリンピックでは、どれぐらいの人が4Kおよび8K放送で楽しむことができるのか。いまの状況を見ると、はなはだ不安である。

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