ユーザーは4K8Kに冷ややか
A-PABでは2016年から年2回のペースで、4Kおよび8K放送に関する認知、理解度を調査している。5000人を対象にウェブアンケートで調査しており、このほど、2018年11月に最新データが発表された。
これによると、4Kという言葉を知っている人は、87.2%と約9割に達しているとA-PABでは説明するが、詳細をみると「知っているような気がする」と回答した24.0%を含んでおり、「知っている」との回答は、正確には63.2%に留まる。また、8Kについては62.2%であるが、このうち「知っているような気がする」との回答が19.6%含まれており、「知っている」との回答は42.6%と半分以下だ。
さらに、4K放送を視聴したい人は42.1%としたが、このうち「ぜひ視聴したい」との回答は11.2%、「まあ視聴したい」が30.9%。8K放送では、視聴したい人の37.8%のうち「ぜひ視聴したい」が10.2%、「まあ視聴したい」が27.6%となる。いずれも、「ぜひ視聴したい」という人は1割強。視聴意向は低いと言わざるを得ない。
一方で、これまで販売されてきた4K対応テレビには、4Kチューナーが必要であることを知っている人は、24.8%に留まる。そのうち、4K対応テレビ所有者に限定すると、48.1%が知っていると回答しているが、半数以下という状況は今後の混乱を予感してしまう。
「4K放送が開始されているのに、家にある4K対応テレビでは、なぜ4K放送の番組が見られないのか」という問い合わせも増えそうだ。
認知度や視聴意欲という点では、改善の余地が多いのは明らかだ。そのあたりは関係者の発言からも感じられる。
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