世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
遺伝子編集ベビーの衝撃: 大バッシングにも負けない 中国人研究者の言い分
HIVに耐性を持つように遺伝子編集した双子の女児を誕生させたと発表した中国の研究者に対して、著しく倫理に反した行為であると国内外から非難の声がわき上がっている。大学が無給停職の処分を科し、CRISPRの開発者がこうした実験の世界的な停止を呼びかける一方で、当の本人は自身を高尚な目的のための殉教者になぞらえている。
マイクロソフトが米軍からホロレンズ10万台を受注、実戦使用へ
10万台以上の拡張現実ホロレンズ(HoloLens)ヘッドセットを米国陸軍に提供するという、総額4億8000万ドルの取引をマイクロソフトが勝ち取ったと、ブルームバーグが報じた。
米財務省、ビットコインアドレスをブラックリストに初掲載
1つアドバイスしておこう。もしあなたが犯罪を企てるハッカーで、米国当局を出し抜こうとしているのなら、ビットコインは使わないほうがいい。
アウディが生産現場に「5G」、IoT時代見据え導入加速
自動車メーカーや石油企業が、より高速で安定した接続を求めてプライベート5Gネットワークの構築を計画している。本格的なインダストリアルIoT(モノのインターネット)時代へ向けた動きが活発化しそうだ。
いまさら聞けない「機械学習」とは何か?フロー図を描いてみた
現在人々が人工知能(AI)について語るとき、ほとんどの場合、機械学習と呼ばれるAIの1つのカテゴリーにおける進展や成果を指している。ネット上のお薦めシステムや検索エンジンなどで使われている機械学習の手法は、1986年のジェフリー・ヒントンの発明に基づくものであり、ほぼ30年ぶりに復活して隆盛を極めている。
遺伝子編集ベビー誕生:「即時停止を」CRISPR共同開発者が声明
遺伝子編集技術、クリスパー(CRISPR)の共同開発者の一人であるフェン・チャン教授は、中国の研究者が遺伝子を組み換えた女の子を誕生させたとの発表を受けて、CRISPRで遺伝子編集した赤ちゃんを誕生させることを当分の間は全世界で停止すべきだと声明を出した。同教授は、実験の危険性に加えて、実験が秘密裏になされたことを深く憂慮していると述べている。
特報:世界初「遺伝子編集ベビー」が 中国で誕生、その舞台裏
現在、遺伝子工学で編集した胚の妊娠は、ヨーロッパのほとんどで非合法とされ、米国や中国でも禁止されている。しかし、中国の南方科技大学の研究チームは、HIVに対する耐性を持たせるためと称して、遺伝子編集を施した赤ちゃんを誕生させたことを発表した。
遺伝子編集ベビー:中国人研究者が申請書に書いた実験の「根拠」
世界初の遺伝子編集ベビーを誕生させたと主張している中国の研究者が実験の正当性を示す根拠としたのは、全米アカデミーズの専門家たちが出したある報告書だった。
この連載の記事
-
第311回
ビジネス
マイクラ内に「AI文明」誕生/米司法省、グーグルにChrome売却も要求 -
第310回
ビジネス
CO2排出「責任論」の複雑な現実/「奇跡の薬」エクソソームの実態 -
第309回
ビジネス
AIの「頭の中」で何が起きているのか/トランプ再選でCOP29はどう動く? -
第308回
ビジネス
驚きのマイクラ風生成動画/AIは量子コンピューターを不要にするか -
第307回
ビジネス
オープンAIが強化するプラットフォーム戦略/トランプ再選、気候対策への影響は? -
第306回
ビジネス
生成AIモデルを作って学ぶMITの新アプリ/MITTRが選ぶ日本発U35イノベーター -
第305回
ビジネス
大規模農業を脅かす「スーパー雑草」/チャットGPTは相手の名前で対応が変わる? -
第304回
ビジネス
チャットGPTの回答は名前で変わる/ノーベル賞受賞者が語っていたこと -
第303回
ビジネス
「GPT-4o超え」のオープンモデル/ジェフリー・ヒントン、 ノーベル物理学賞受賞 -
第302回
ビジネス
CRISPR、発明者が特許一部取り下げへ/AIで進化したARグラス -
第301回
ビジネス
米国で感染拡大「鳥インフル」に警戒/未知の環境で使えるロボットAIモデル - この連載の一覧へ