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Snapdragon 855をクアルコムが発表! 5Gスマホはもうすぐ

2018年12月05日 16時00分更新

文● 石野純也 撮影●石野純也

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サムスン電子とモトローラが
5G対応スマホの試作機を展示

 5G対応のスマートフォンは、2019年前半に登場する予定だ。冒頭で紹介したように、サムスン電子は米国で端末を投入する。ゲストに招かれたベライゾンの幹部も、これを認めている。ベライゾンでは、サムスン製スマートフォンのほか、モトローラの「moto z3」も「(moto modsによる)アップグレードで、5Gに対応する」(同)予定だ。

 Snapdragon Tech Summitの展示会場では、サムスン製の試作機が出展されていたほか、5G modsを装着したmoto z3も実機が置かれており、ベライゾンのデモ用ネットワークに接続する様子を確認できた。デモ環境ということもあり、一部不安定なところもあったが、moto z3では、1GBのデータを20秒未満でダウンロードできるなど、5Gの実力を垣間見ることができた。

5G対応のサムスン製スマートフォン。試作機だが、実際の5Gネットワークにつながっていた。細かく見ると、ノッチが右上にあるのが分かる。厚さは、現行モデルと大きく変わらない

モトローラは、moto z3に5G対応のmoto modsを装着する形で5G対応を実現

デモでは、1GBのファイルを17秒でダウンロードできた。アンテナは4つ搭載し、持つ位置によって使う部分を変えるという

日本が本格的に5Gをスタートするのは
2020年からの予定

 基調講演では、先のベライゾンに加え、米キャリアのAT&Tや、英EEの5G展開計画も披露された。ベライゾンは、すでに固定回線を代替する家庭用サービスとして5Gを商用展開しているが、モバイルでの活用も2019年早期に実現する予定だという。これに対し、AT&Tは2018年に12都市でスタートしていた5Gを、2019年は19都市に拡大。スマートフォンの発売も予定していることが語られた。EEも6都市に加え、10都市で2019年にサービスを開始するなど、2019年には、先頭集団となる国や地域で、5Gの商用サービス展開が本格化する。

AT&Tの5G展開計画

英国のEEは、16都市で2019年に5Gを開始する予定

 その他の国の状況は、アモン氏が紹介した。日本では、ドコモやKDDI、ソフトバンクが、2019年にプレサービスを開始。商用展開は、2020年に予定される。現在、年度末までの周波数割り当てを目指し、総務省がヒアリングなどを行なっている状況だ。日本でも、sub-6とミリ波の両方が5Gに活用される方針。Snapdragon Tech Summitで発表された、ミリ波に対応するソリューションのニーズも高まりそうだ。

世界各国の5G展開状況は、アモン社長が紹介した

 基調講演では、クアルコムの協業先として、キャリアではドコモやKDDIが紹介されたほか、日本の端末メーカーとして、ソニーやシャープ、富士通の名前も挙げられていた。5G対応のXperiaやAQUOS、arrowsが登場する日も、間近に迫っているといえそうだ。

日本の協業先として、ドコモやKDDIに加え、ソニー、シャープ、富士通といった端末メーカーの名前も挙がった

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