サムスン電子とモトローラが
5G対応スマホの試作機を展示
5G対応のスマートフォンは、2019年前半に登場する予定だ。冒頭で紹介したように、サムスン電子は米国で端末を投入する。ゲストに招かれたベライゾンの幹部も、これを認めている。ベライゾンでは、サムスン製スマートフォンのほか、モトローラの「moto z3」も「(moto modsによる)アップグレードで、5Gに対応する」(同)予定だ。
Snapdragon Tech Summitの展示会場では、サムスン製の試作機が出展されていたほか、5G modsを装着したmoto z3も実機が置かれており、ベライゾンのデモ用ネットワークに接続する様子を確認できた。デモ環境ということもあり、一部不安定なところもあったが、moto z3では、1GBのデータを20秒未満でダウンロードできるなど、5Gの実力を垣間見ることができた。
日本が本格的に5Gをスタートするのは
2020年からの予定
基調講演では、先のベライゾンに加え、米キャリアのAT&Tや、英EEの5G展開計画も披露された。ベライゾンは、すでに固定回線を代替する家庭用サービスとして5Gを商用展開しているが、モバイルでの活用も2019年早期に実現する予定だという。これに対し、AT&Tは2018年に12都市でスタートしていた5Gを、2019年は19都市に拡大。スマートフォンの発売も予定していることが語られた。EEも6都市に加え、10都市で2019年にサービスを開始するなど、2019年には、先頭集団となる国や地域で、5Gの商用サービス展開が本格化する。
その他の国の状況は、アモン氏が紹介した。日本では、ドコモやKDDI、ソフトバンクが、2019年にプレサービスを開始。商用展開は、2020年に予定される。現在、年度末までの周波数割り当てを目指し、総務省がヒアリングなどを行なっている状況だ。日本でも、sub-6とミリ波の両方が5Gに活用される方針。Snapdragon Tech Summitで発表された、ミリ波に対応するソリューションのニーズも高まりそうだ。
基調講演では、クアルコムの協業先として、キャリアではドコモやKDDIが紹介されたほか、日本の端末メーカーとして、ソニーやシャープ、富士通の名前も挙げられていた。5G対応のXperiaやAQUOS、arrowsが登場する日も、間近に迫っているといえそうだ。