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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第212回

アメリカによるファーウェイ叩きは欧州・日本にも影響が及ぶか?

2018年11月30日 09時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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中国国外ですでに1万台の5G基地局を出荷したファーウェイ

 そうした動きがあっても、ファーウェイの勢いは止められない。ちょうど11月にロンドンで開催されたファーウェイのイベント「Global Mobile Broad Band Forum」で、同社で輪番会長を務めるKen Hu氏は、中国以外の国における5Gネットワーク基地局の出荷台数が1万台に達したことを報告したそうだ。

 主として欧州、中東、韓国などのオペレーターが中心で、66ヵ国154の通信事業者がファーウェイの技術を(一部)使って実証実験を進めているという。

 また、ファーウェイは英国で「Huawei Cyber Security Evaluation Centre」として、ファーウェイ製品のセキュリティーチェックができる取り組みを展開しているが、年内にもドイツにも同じような施設を開設する予定だ。

 なお、IHS MarkitのIMS(IP Multimedia Subsystem)機器ベンダー調査によると、ファーウェイのシェアは22%、これはNokia(13%)、Ericsson(11%)を押さえてトップとなっている。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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