学習コンテンツや成熟度評価ツールの提供など、個人/組織のデータリテラシー向上を支援
Qlikが「データ・リテラシー・プロジェクト」設立を発表
2018年11月27日 07時00分更新
クリックテック・ジャパン(Qlik)は2018年11月26日、米国Qlik Technologiesが6つのパートナー組織と共に新たなコミュニティ「データ・リテラシー・プロジェクト」(Data Literacy Project)を設立したことを発表した。個人/企業・組織のデータリテラシーを高めるための学習リソースやトレーニングの提供、さらに主要組織におけるデータリテラシーの必須要件化の促進、教育機関におけるカリキュラム化の支援などに取り組む。
ビジネスから政治/行政まで、データ分析に基づく意思決定の重要性が叫ばれる中で、データやマシンに質問し、知識を積み上げ、決定を下し、データから得た洞察を周囲に説明できる能力=「データリテラシー」の向上は社会的要請となっている。しかし、現状では個人のデータリテラシー、組織のデータリテラシーとも、十分と言える状況にはない。
データ・リテラシー・プロジェクトは、Qlikが構想し、コンサルティングファームのAccentureやCognizant、企業/市場調査データ提供サービスのExperian、マーケティングプロフェッショナルのトレーニング/認証機関であるChartered Institute of Marketing(CIM)、オンラインIT教育のPluralsight、データリテラシー向上をサポートする任意団体Data to the Peopleの各パートナー組織と共に発足させたコミュニティとなる。
同プロジェクトでは以下のテーマに取り組んでいくと述べており、今後6カ月間でロードマップを策定し、官民の組織や行政組織、教育機関に対してプロジェクトへの参加を呼びかける。
・主要な組織でデータ・リテラシーを必須の要件とするよう世界的に促していく。
・非常に利用しやすく総合的なグローバル・データ・リテラシー教育リソースのエコシステムを作り上げる。
・世界中の教育機関に対して、データ・リテラシーを通常のカリキュラムに取り入れることを支援していく。
またWebサイトを通じて、個人/組織の両方にデータリテラシー成熟度の評価ツールや、学習プログラムを提供していく。この学習プログラムは継続的にアップデートされ、個々人に合ったものを提供していくとしている(日本語版コンテンツの提供も予定されている)。