このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第509回

聴力を補完するヘッドフォンアンプを衝動買い

2018年11月28日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●南田/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

聴力補正の効果は絶大
今まで聴けなかった楽器の音が鮮明に

 登録が済んだら、保存済みのオーディオ・プロファイルから任意のプロファイルを呼び出して見てみよう。筆者の左耳は生まれてから今まで突発性難聴などの影響を全く受けておらず、年齢より心持ち高い聴力のおかげで、低域と高域に少しの補正(青い部分)が入るだけで済んでいる。しかし、加齢とともに大きく聴力の落ちる12500Hzは極めて大きな聴力低下が見られ、AUMEO AUDIOによる大きな補正操作がされる形になっている。

筆者のプロファイルを読み込んでみた。これは突発性難聴を経験していない左側の聴力。加齢による12500Hzの劣化以外大きな問題はそれほど見当たらない

筆者のプロファイルを読み込んでみた。これは突発性難聴を経験していない左側の聴力。加齢による12500Hzの劣化以外大きな問題はそれほど見当たらない

2度の突発性難聴を経験している筆者の右側の聴力。左側と比べて、8000Hzや4000Hzも大きく劣化して落ち込んでいるのがわかり、そのため青い補正部分が多い

2度の突発性難聴を経験している筆者の右側の聴力。左側と比べて、8000Hzや4000Hzも大きく劣化して落ち込んでいるのがわかり、そのため青い補正部分が多い

 そして、問題の右側の耳は、過去2回の突発性難聴に見舞われたことが想像される補正処理が十分わかる結果を示している。左耳には登場しなかった中域にも多少の補正が入り、左側ではほぼ問題なかった4000Hz~8000Hz帯域でも大きな補正処理が必要なことがわかる。

 作成したてのオーディオ・プロファイルを適用して、ふだんから聴きなれたいくつかのミュージックソースを聴いてみた。Bluetooth接続で聴いても、LINE接続で聴いてもその差は歴然だった。今まで右側の耳では聴こえていなかったソースの楽器が鮮明に聴こえてくる。

さっそくBluetoothで聴きなれた楽曲を聴いてみたが、今までと全く違う印象だ。不要にボリュームを上げなくても、今まで聴けていなかった楽器の音が聴こえる

さっそくBluetoothで聴きなれた楽曲を聴いてみたが、今までと全く違う印象だ。不要にボリュームを上げなくても、今まで聴こえていなかった楽器の音が聴こえる

LINE接続でも同じことをやってみたが、Bluetoothとの差はほとんど感じなかった。それよりも、やはり今まで聴こえていなかった音の登場にびっくりだ

LINE接続でも同じことをやってみたが、Bluetoothとの差はほとんど感じなかった。それよりも、やはり今まで聴こえていなかった音の登場にびっくりだ

 これは、明らかにヘッドフォンを買い替えて感じる“音の違い”とは次元の違う変化だ。まさに「聴こえていなかった音が聴こえる」とはこういうことだったのか、とわかる変化なのだ。また、それは聴きづらい音を無理に聴こうとしていたずらに音量を上げて鼓膜を痛めてしまうという弊害を同時になくしてくれそうだ。

 AUMEO AUDIOのボリュームダイヤルを回さず上からプッシュすることで、オーディオ・プロファイルで補正したサウンド(LED表示全灯)と補正していないサウンド(LED3ヵ所点灯)を何度も交互に切り替えてみるとその差は明らかだ。

ボリュームダイヤルをプッシュすることでオーディオ・プロファイルによる補正サウンドと補正前サウンドの両方をリアルタイムで切り替えることができる。LED全灯は補正サウンドだ

ボリュームダイヤルをプッシュすることでオーディオ・プロファイルによる補正サウンドと補正前サウンドの両方をリアルタイムで切り替えることができる。LED全灯は補正サウンドだ

こちらのLEDライト3つの点灯は未補正サウンド状態を示している

こちらのLEDライト3つの点灯は未補正サウンド状態を示している

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン