連射数は少ないが、瞬時にAFが働いてくれる
クルマが視界に飛び込んできたので、シャッターボタンを半押し。瞬時にAFが動きドライバーのヘルメットを捕らえます。その早さはEOS 7D MarkⅡとは比べ物にならないほどで、まさに感動の一言!
コレは使える! という感触を得てシャッターを切ると、一眼レフ機とは異なる、レンジファインダー機のような「コトッ、コトッ、コトッ、コトッ」という優しい音。連射は秒間5コマと、ちょっと少ないですが使えないわけではありません。他社には20コマ/秒のミラーレスもありますが、そんなに撮っても選ぶのとファイル保管が大変なので個人的には10コマで充分です。
上の写真はEVFに不慣れなため、後半はフレームアウトしていますが、秒5コマでもレーシングカーを捉えることはできました。ただしラスト2コマは完全にAFを外しているため、実際に使える写真は4コマ目のみです。
ここまでは一眼レフ機と変わらないどころかミラーレス最高! だったのですが、連射中はまるでパラパラ漫画のように表示するファインダーのため、動いているクルマを捉えることができず大苦戦。
鈴鹿の中でスピードが比較的低速のデクナーカーブ2個目のイン側で撮影したのですが、成功率はかなり低く、ほとんど失敗しました。まずはフレームの中にクルマを入れることを優先して、広角気味に撮影しました。
RFレンズを利用すると撮影結果と映像を交互に表示する「高速表示」が選択できるらしいのですが、EFレンズの場合は不可とのこと。さらにカメラを横方向に移動するとファインダーの像が流れるように見えるので、流し撮りができるようになるまでには、かなりの練習が必要になりそうです。
一方で、正面にやってくるような写真は、流し撮りに比べれば難易度は低いものの、シャッターを押してからのタイムラグがわずかにあり、タイミング取りが難しいです。連射を始めると被写体が追いきれないので、ギリギリまで引き付けて1発目にすべてを決めたいのですが、そのタイミングがわからない、といった感じでしょうか。