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パナソニック発の調理家電ベンチャーがチョコレートドリンク事業開始

ホットチョコレートマシン「∞(インフィニ)ミックス」2019年春発売

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 創業100周年を迎えるパナソニックは、10月30日~11月3日に「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」を東京国際フォーラムで開催。11月1日のセミナー「新しい仕組みで新たな価値提供を目指すBeeEdgeの取り組み」では、BeeEdgeの新規事業創出スキームにより設立された新会社「ミツバチプロダクツ」の第1弾として、世界初のホットチョコレートマシン「∞(インフィニ)ミックス」が発表された。予定価格は25万円。チョコレートショップやカフェなど店舗向けに、2019年春をめどに発売する予定だ。

「チョコレートを飲む文化を日本へ広めたい」

 大企業では、有望なアイデアであっても、事業規模やブランド要件などの理由から事業化できずに眠らせてしまうケースが多々あるという。こうした課題を抱えるパナソニック アプライアンス社は、パナソニック本体では事業化の難しいアイデアを実現するために、新規ビジネスの事業化を支援する株式会社BeeEdgeを、シリコンバレーに拠点を置くVCのスクラムベンチャーとの共同出資により設立。さらに、株式会社INCJ社が10億円を上限とした出資を決定している。

 BeeEdgeは、投資家の立場からパナソニック内に眠っているアイデアを素早く事業化することを目指しており、その第1号案件として設立された新会社がミツバチプロダクツだ。

 ミツバチプロダクツ代表取締役社長の浦はつみ氏は、パナソニック社初の女性営業として調理商品を担当し、「食」分野の新規商品企画、IoT家電「The Roast」やカカオ事業などを手掛けてきた。

ミツバチプロダクツ代表取締役社長 浦 はつみ氏

 ホットチョコレートマシンの発案は約1年半前。社内で提案したが、国内のチョコレートドリンク市場の規模の小ささといった理由から企画は通らなかったという。しかし、「チョコレートを飲む文化を日本へ広めたい」という強い情熱をもつ浦氏は、企画実現のためにBeeEdge支援のもと、新会社ミツバチプロダクツを9月に10日に設立。

 デザイン・設計は、元Apple社のデザインエンジニアとしてiPodやiPhoneの設計を手掛けたダグラス・ウェバー氏に依頼。生産は、大手電機メーカーの製造開発・量産実績のある株式会社スタッフとの協業により、わずか2カ月という短期間で「∞(インフィニ)ミックス ホットチョコレートマシン」の製品化を実現した。

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