このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

ノッチなしスマホに新たなアイデア「Nubia X」、世界初の両面ディスプレーの衝撃

2018年11月14日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

割れにくい構造で耐久性も高い

 ところで両面がディスプレーとなると、本体の耐久性が心配になるところです。発表会でもその点は重点的に説明されました。まず、有機ELディスプレーはフレキシブル素材のため衝撃に強く割れにくいとのこと。

 本体は「aRC」構造を採用し、側面角の内部に空間を持たせることで衝撃を吸収できるようになっています。そして120cmの高さから垂直に落とすなど複数の落下テストを90万回以上も行なっているとのこと。一般的なスマートフォンと耐久性は変わらない、としています。

本体は衝撃を吸収できるaRC構造

複数の落下試験を90万回以上行なっている

 フロントカメラを廃止したことで、背面カメラは「メイン」利用のみならず「セルフィー」向けのフロントカメラとしても使うことになります。カメラを起動中にフロントカメラに切り替えると、自動的にディスプレー表示が裏返り、カメラはそのままにディスプレーの表示が変わります。

 フロントカメラ機能としてはいわゆる「美顔」モードを備え、AIによる自動的な美顔効果も得られます。しかも、Nubia Xは男性セルフィーにもフォーカス。モノクロの肖像画風の仕上げ「フレンチ ブラック&ホワイト」や、韓流スター風の仕上げなど、男性向けの美顔効果を複数搭載しています。

AI美顔は最近のスマートフォンなら標準的な機能

男性にフォーカスした美顔効果も搭載している

 Nubia Xのようにフロントカメラを廃止し、ノッチの無い「全画面ディスプレー」を採用したスマートフォンは中国メーカーから競うように登場しています。OPPO「Find X」、Vivo「NEX」、シャオミ「Mi MiX3」との比較では、ディスプレーサイズが一番小さいものの、ベゼルの薄さが大きく目立ちます。

 スライドギミックもないため本体も薄くなっています。そして何よりも裏面も使えるデュアルディスプレーはブルーライトカット機能を備えるなど他社製品にはない特徴も持っています。

ディスプレーのフロントカメラを廃止した他社品とのサイズ比較

 Nubia Xの価格はメモリー6GB/内蔵ストレージ64GB版が3299元(5万4300円)、8GB/128GB版が3699元(6万800円)、8GB/256GB版が4199元(6万9000円)。裏面のブルーライトカットモデルは6GB/64GB版が3399元(5万5900円)、8GB/128GB版が3799元(6万2400円)、8GB/256GB版が4299元(7万600円)となっています。

 発売は11月5日から中国国内で、海外展開は未定です。世界に2つとない両面ディスプレー端末だけに、グローバル展開も期待したいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン