世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
ハーバード大、600万件超の判例DBを無償公開
5年間に及ぶ作業の末、米国の判例およそ650万件弱が、オンラインで無料で閲覧できるようになった。
ゲイの遺伝子はなぜ引き継がれるのか?大規模調査が導く1つの仮説
同性愛者であることに遺伝子が関連しているのなら、なぜこれらの遺伝子は存在し続けられるのだろうか。大規模なDNAデータベースを用いてこのパラドックスの説明を試みる、史上最大規模の遺伝子と性的指向の調査が実施された。
MITが「AI物理学者」開発、複雑な架空世界で物理法則を導き出す
学習によって物理法則を見つけ出す人工知能(AI)システムが登場したとはいえ、現実世界のさまざまな煩雑な詳細から必要な情報だけに注目して物理法則を導き出す人間の能力には遠く及ばない。しかし、 MITの研究者は、物理学者が研究に用いている秘訣をAIシステムに教えることで、現実を模倣した複雑な架空世界で物理法則を導き出すことに成功した。
「AIは医師を置き換えない」 ある医療現場からの報告
人工知能(AI)の進歩により、医者は不要になるだろうと主張する人々がいる。しかし、サンフランシスコの小児科医である筆者は、そうした主張を否定すると同時に、あふれるデータへの対応でオーバーワーク気味の医者をAIが解放することで、患者に向き合う時間を増やせるだろうと述べている。
400万ドルの遺伝子療法薬、世界一高い価格設定に波紋
ロイター通信によると、スイスの製薬会社ノバルティスが、新しい遺伝子療法に400~500万ドルもの大金を請求する可能性があるという。
自律ロボットによる月額制宅配サービス、英国で始まる
英国のミルトン・キーンズで、住民はロボットによる配達サービスを受けられるようになった。
自動運転車は誰を救うべきか 「究極の選択」国民性に違い
誰かを犠牲にしなければならないとしたら、誰を犠牲にするべきなのか? 究極の選択とも言える「トロッコ問題」を問う世界規模の調査で国民性の違いが浮き彫りになった。自動運転の開発ではこの結果をどう生かすべきか。
アマゾンが巨額買収した スマート・ドアホンが訴える 「犯罪激減」の謎
アマゾンが10億ドルで買収したテレビドアホン機器メーカーの「リング」。同社のドアホンを設置すると地域の犯罪を劇的に減らすことができるという。だが、その根拠は不明だ。
この連載の記事
-
第311回
ビジネス
マイクラ内に「AI文明」誕生/米司法省、グーグルにChrome売却も要求 -
第310回
ビジネス
CO2排出「責任論」の複雑な現実/「奇跡の薬」エクソソームの実態 -
第309回
ビジネス
AIの「頭の中」で何が起きているのか/トランプ再選でCOP29はどう動く? -
第308回
ビジネス
驚きのマイクラ風生成動画/AIは量子コンピューターを不要にするか -
第307回
ビジネス
オープンAIが強化するプラットフォーム戦略/トランプ再選、気候対策への影響は? -
第306回
ビジネス
生成AIモデルを作って学ぶMITの新アプリ/MITTRが選ぶ日本発U35イノベーター -
第305回
ビジネス
大規模農業を脅かす「スーパー雑草」/チャットGPTは相手の名前で対応が変わる? -
第304回
ビジネス
チャットGPTの回答は名前で変わる/ノーベル賞受賞者が語っていたこと -
第303回
ビジネス
「GPT-4o超え」のオープンモデル/ジェフリー・ヒントン、 ノーベル物理学賞受賞 -
第302回
ビジネス
CRISPR、発明者が特許一部取り下げへ/AIで進化したARグラス -
第301回
ビジネス
米国で感染拡大「鳥インフル」に警戒/未知の環境で使えるロボットAIモデル - この連載の一覧へ