3万円前後、それ以下でも非常にコスパに優れたスマートフォンが登場している。少し前なら「HUAWEI P20 lite」がまずピックアップされる機種だったが、DSDV対応で、しかも税込で2万円台から購入できるOPPO「R15 Neo」が登場したので試してみた。
あえて格安な3GBメモリーモデルを自腹で購入
R15 Neoは、先行して4GBメモリーモデルが発売されていたが、そこから1週間遅れて3GBメモリーモデルが登場した。発売当初は4GBモデルが3万2270円前後で3GBモデルが2万7950円前後だったが、筆者が買ったときに3GBモデルに若干の値下がりがあり、2万5410円と4GBに比べてお買い得度が高くなっていた。
メモリー容量自体は動作の快適度に直結する要素のため、4GBのほうが良いのは言うまでもないのだが、この価格差があると3GBの実用性が気になってくるというもの。そこで、安いほうの3GBモデルをチョイスした。
ちなみに、販売店によっては格安SIMの同時加入で大幅割引をしている例もある。筆者が購入した店では音声回線の最低利用期間の短いOCN モバイル ONEとセットで1万円引きだったが、4GBモデルは発売直後に一部量販店で約1万8000円引きという事例もあったとのこと。格安SIMはネットで申し込みが完結する便利な回線だが、リアル店舗も巡回しておくことをおすすめしたい。
HUAWEI P20 liteとスペック比較
見劣りする部分もあるが、バッテリーは大型!
まず、HUAWEI P20 liteと比べてみたい。R15 NeoのCPUはSnapdragon 450(オクタコア、1.8GHz)というもあって、HUAWEI P20 liteのHUAWEI Kirin 659(オクタコア、2.36GHz+1.7GHz)に比べて処理能力という点ではワンランクダウン。メインメモリーも今回は3GBモデルということでダウン(同4GB)。液晶はサイズこそ大きめの6.2型ではあるものの(同5.84型)、解像度ではHUAWEI P20 liteの2280×1080ドットに比べて、1520×720ドットとやっぱりダウンだ。
カメラの性能もHUAWEI P20 liteがインカメラ1600万画素、アウトカメラが1600万画素+200万画素なのに対して、R15 Neoはインカメラ800万画素、アウトカメラが1300万画素+200万画素と画素数を見れば一回り劣る。
ここまでは見劣りする点が目立つが、プラスの要素もある。ストレージが64GBあることだ。HUAWEI P20 liteはau向けモデルは64GBだが、SIMフリーやY!mobileなどから販売されている製品は32GB。アプリを多くインストールしたり、写真をたくさん撮影するぶんにはR15 Neoが便利だ。
また、バッテリーも4230mAhとHUAWEI P20 liteの3000mAhと比べると1.4倍と大容量だ。
実際に使ってみた限りではR15 NeoとHUAWEI P20 liteの違いは実はあまり感じない。画面が大きめで持ちやすさという点では若干差はあるものの、ウェブサイトの閲覧もアプリをたくさん使った場合も快適で実用範囲。液晶画面の粗さも見比べて目を凝らさないとわからないし、まったく気にならないというのが正直な感想だ。
au網を含めて、2枚のSIMを同時に使える
DSDV対応が最大の特徴
そして、格安SIMを利用する人にとって、R15Neoが明白勝っている点は、2枚のSIMの同時待受に対応していること。しかも、DSDSだけでなく、VoLTEにも対応するDSDVなので、au回線を含む2回線の同時待受に対応する。
ドコモ、au、ソフトバンクの各ネットワークのさまざまなSIMをさしてみたが、auネットワークの格安SIMを2枚挿入しても同時待受が可能だった(ドコモ回線のVoLTEには非対応)。仕事用とプライベート用の2回線の同時待受や、通話とデータ通信を別々のSIMで利用するなど活用は多彩だろう。
そして、2枚のSIMを同時に装着してもmicroSDカードを追加可能なトリプル仕様だ。R15 Neoのストレージは64GBと大きめで、さらに拡張したいならmicroSDカードで容量を増やすことができる。
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