車にカーナビはもはや必須装備ですが、集中して見過ぎると周囲への注意が散漫になってしまうという危険性があります。そこで一部車種に採用されているのが「ヘッドアップディスプレー(HUD)」をそなえたカーナビゲーションシステム。今回はこのHUD対応カーナビゲーションシステムを、スマホで活用することで比較的低価格に実現する「HUDWAY CAST」をレビューします。
「HUDWAY CAST」は、前述の通りHUDを備えたカーナビゲーションシステム。跳ね上げた透明ディスプレーにスマートフォンの画面を投影することで、視界を遮ることなく情報を表示することが可能です。
透明ディスプレーは実測約150~160×85mm(幅×高さ)と大きめですが、画面が表示されている状態でも景色が透けて見えるので、設置しても死角はほとんどありません。もちろんそれでも透明ディスプレーの背後に注意を払う必要はありますが、大型スマホやタブレットを目の前に置くよりは安全性が高いと言えます。
HUDWAY CASTはiOSとAndroid OSに対応しており、iOSでは「AirPlay」、Androidでは「Miracast」機能を利用してワイヤレス接続します。カーナビゲーションには「マップ」や「Google Maps」、「Yahoo!カーナビ」などさまざまなアプリを利用可能ですが、純正アプリとして「HUDWAY Cast」が用意されます。ただしHUDWAY Castは開発中で、日本語への対応も完了していないので、今回は「Hudway Go」、アップルの「マップ」などで試用しました。
パッケージには、HUDWAY CAST本体、車載マウント、シガーライターケーブル、金属プレート、マグネットスマホマウント、ケーブルクリップ、六角レンチ、OTGケーブル、レンズカバー、クイックスタートガイド、保証書が入っています
セットアップはHUDWAY CASTの取り付け、スマホに専用アプリをインストール、スマホからHUDWAY CASTにWi-Fi接続、AirPlay/Miracastを起動、専用アプリを起動……という流れになります。なお「HUDWAY Cast」、「Hudway Go」ともに、基本機能を利用するだけならアカウントを作成する必要はありません。