アキバスタッフに聞いたオススメのファン
ここからは主要ショップのスタッフに聞いた定番、おすすめのPCケースファンを紹介していこう。
まず紹介するのは、複数のショップスタッフが、その名を出したNoctua次世代ファン「NF-A12x25」のPWM制御モデルとなる「NF-A12x25 PWM」だ。
1基3800円前後と、LEDを内蔵しないファンとしては、かなり高いが、Noctuaが4年以上の開発期間を費やし、今年ついに販売にいたった「NF-A12x25」は、圧倒的なクオリティーを誇っている。
実際にファンを試したショップスタッフたちからは、「従来モデルよりも、静かに多い風量が送れる」、「最大回転でも振動やブレがまったくない」、「風が真っ直ぐ、遠くまで送れている」と絶賛。
発売当初はオリオスペックのみだった取り扱いショップも、パソコンショップ アーク、ツクモ各店、パソコン工房 秋葉原 BUYMORE店と増加。売れ行き絶好調な最も旬なファンだ。
DC制御の静音仕様タイプを推すスタッフも
多くのショップスタッフが推す「NF-A12x25」。売れ筋はPWM制御の「NF-A12x25 PWM」だが、TSUKUMO eX. 6階の石井さんは、PCケースファン向けとしてDC制御で最大1200rpm、付属のアダプター使用時は900rpmで回転する静音仕様モデル「NF-A12x25 ULN」をあげた。
CPUクーラーやラジエーターで使用するなら、PWM制御の「NF-A12x25 PWM」がおすすめですと前置きしつつ、「DC制御の静音モデル「NF-A12x25 ULN」なら、取り付けるだけで高い冷却効率と静音性を手に入れられるのが魅力。ケースファンとして吸排気、どこにでも付けられるので、個人的に、強くおすすめしていますよ」と石井さん。
自作PCに詳しい人なら、PWMモデルの回転数をマザーボード(ソフトウェア)から調節すれば良いのでは? と思うだろうが、普段からオート設定で使っている人からしたら、何も考えずポン付けで効果が出るのは魅力的なのだ。
1800円前後で買えるNoctuaファンもある
高クオリティー&高額なNoctua製ファンだが、2000円アンダーのモデルもある。それがパソコン工房 秋葉原BUYMORE店の上月さんが、「高い風量や静音性、耐久性などを備えるNoctuaファンの入門用におすすめです」と推す「NF-P12 redux-1700 PWM」だ。
「NF-P12 redux-1700 PWM」は、これまでのハイエンドモデル「NF-P12」が、高コストパフォーマンスな「redux」シリーズとして再登場した形で、スペックも高くなっている。
Noctua製ファンの特徴のひとつである回転減速ケーブルや分岐ケーブル、シリコン製ガスケット、防振ゴムブッシュといったアイテムは、一切付属していないが、その分安価になっている。

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