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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第470回

8月13日に第2世代Ryzen Threadripperが発売 AMD CPUロードマップ

2018年08月06日 22時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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オーバークロックチャレンジで
Core i7-8086Kを上回るスコアを記録

 ところで説明会ではオーバークロックチャレンジも行なわれた。もちろんインテルがCOMPUTEXの基調講演で披露した謎の28コアプロセッサーへの対抗である。といってもさすがに水冷チラー(冷却水循環装置)を持ち込むのは論外であり、液体窒素を使っての穏当な(?)オーバークロックとなった。

たしかこちらはASUSのマザーボード(型番は不明)を利用したもの

液体窒素の雲を吐きながらベンチマークを実行

こちらはMSIのマザーボード(型番はやはり不明)を利用したと記憶している

ちょくちょく凍り付いてしまい、ドライヤーで霜を剥がしながらのチャレンジとなった

 利用されたのはRyzen Threadripper 2990WXのみで、第2世代Ryzen Threadripperに対応した新しいRyzen Masterを使いながらのチャレンジである。

64スレッドともなるとタスクマネージャーの表示が恐ろしいことに。ちなみにこれはオーバークロックチャレンジとは別のマシンでの撮影である

PPT/TDC/BDC/といったパラメーターがあるが、これらの詳細はまた後ほど

 ちなみに定格、つまり液体窒素を使って冷やしてはいるが、オーバークロックは一切行なわない状態でのCineBenchの結果は5212程度。これが最終的には7618まで引き上げることに成功している。インテルの7334cbを無事に打ち破れたというわけだ。

CineBenchは実行ごとにけっこう数値がばらつく。だいたい5200~5300程度のスコアであり、これは低いほうに属する結果である。といっても十分高速なのだが

けっこう失敗も多く、これは最後の最後で取れたデータ。それでも7300くらいまでは普通に行ったので、インテルの水冷チラーの結果といい勝負である

 これはお遊びであって実用性には乏しいが、オーバークロックなしでも5000台というのはなかなか強烈なスコアであり、アプリケーション性能がどの程度確保できているか、楽しみな部分である。

 大事なことなので2度いうが、このあたりはきっとKTU氏ががんばってレビューしてくださると信じている。ということで第2世代Ryzen Threadripperのレビューは来週までお待ちいただきたい。

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